ビンファスト、3月は電動バイクの月間販売台数が過去最高
(ベトナム)
ホーチミン発
2026年04月30日
地場複合企業ビングループ傘下のビンファストは4月3日、3月の電動バイク出荷が9万3,000台以上となり、月間販売台数で同社として過去最高を記録したと発表した。同月の受注件数は13万5,000件を超えた。
さらに、ベトナムでは電動バイクの需要が高まりそうな動きがある。現地報道によると、ホーチミン市内で最も人口が多く、車両の密度が高い中心部で低排出地域(LEZ)の導入が提案されている。案が承認されれば、バイクについては同市が2027年7月から排ガス検査を開始し、同年9月以降、欧州排ガス基準「ユーロ2」に適合していない車両は、ピーク時間帯(通勤時間帯の午前6時~9時および午後4時~7時の2つの時間帯)にLEZへの進入が禁止される見込みだ。
なお、自動車についても同市では、2028年までに特別車両を除き、欧州排ガス基準「ユーロ4」に適合していない車両は、ピーク時間帯にLEZへの進入が禁止される(「カフェF」4月5日)。
また、ベトナムでは電動バイクだけでなく、自動二輪車(バイク)全体の販売台数も引き続き好調だ。ベトナム二輪車製造者協会(VAMM)によると(4月10日公表)、VAMMに加盟する5社の2026年第1四半期(1~3月)における国内販売台数は、前年同期比8.3%増の72万9,121台(添付資料表参照、注1)だった。このうち、シェア1位のホンダベトナムは、全体の84.1%を占める61万2,923台(前年同期比2.8%増)だった。
2025年通年の販売台数でもビンファストの電動バイクが大幅な伸び
なお、2025年を振り返ると、ベトナム国内におけるバイクの年間販売台数は、300万台を超えたと推計される。VAMMによると(1月13日公表)、VAMMに加盟する5社のバイク販売台数は、前年比1.5%減の261万5,057台だった。このうち、シェア1位のホンダベトナムの販売台数は、全体の85.9%を占める224万5,562台(前年比4.6%増)だった。
VAMM非加盟であるビンファストの同年の販売台数は40万6,453台(前年比約6倍)と大幅な伸びを示し、電動バイクで首位だった。同社の販売が急増した背景には、ハノイ市の一部区域で2026年7月以降にガソリンバイクなどの通行制限が開始される見通しであり(2025年12月3日記事参照)、これが消費者の買い替えを促したとみられる。
(注1)VAMMに加盟するホンダベトナム、ベトナムスズキ、ヤマハモーターベトナム、ピアッジオベトナム(イタリア系)、SYMベトナム(台湾系)の国内販売台数の合計。輸出は含まれない。
(小林真龍)
(ベトナム)
ビジネス短信 377a090b92c20011





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