ブラジル、3月の原油生産量が過去最高を記録

(ブラジル、中東)

調査部米州課

2026年04月27日

国際エネルギー機関(IEA)は4月14日、月次の原油市場動向を分析する「Oil Market Report」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公開した。

IEAおよびブラジルの国家石油・天然ガス・バイオ燃料監督庁(ANP)によれば、ブラジルの3月の原油生産量(日量ベース)は、前月比10万バレル/日増の日量430万バレルで、2カ月連続で過去最高を更新した。こうした増産は、2024年以降、リオデジャネイロ州沖合約180キロメートルに位置するサントス海盆内に位置するブジオス油田での海洋設備、浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)の新規の稼働開始などによって実現している。

国営石油会社で同油田のオペレーターであるペトロブラスの公式サイトによれば、ブジオス油田は国内最大の埋蔵量を誇る。2025年10月には、過去最高となる日量100万バレルを生産した。ブジオス油田は、海底下約3,000~4,000メートルに位置するプレソルトと呼ばれる岩塩層の下にある海底油田の一部。FPSOなど(注1)によって開発が行われている。

IEAによれば、生産能力日量18万バレルを有する8基目となるFPSOの稼働が2026年後半に開始する見込み(注2)。これを受け、2026年の年間生産増加見通しは8万バレル上方修正され、平均生産量は日量420万バレルに達すると見込まれている。ブラジルではさらに、2025年8月、リオデジャネイロ州沖約400キロメートルに位置するサントス海盆ブメランギ鉱区のプレソルトで、広さ300平方キロメートル超にのぼる石油・天然ガス田が発見された。同鉱区の権益を100%保有する英国の石油大手BPは「BPが過去25年で発見した油田のうち、最大規模のもの」と述べている(2025年8月8日記事参照)。

(注1)FPSOでは、洋上で石油・ガスを生産し、原油は設備内で貯蔵した上で、輸送タンカーに直接積み出す。

(注2)2027年には、合計日量74万バレルの能力を有する4基のFPSOが新たに稼働する予定。

(辻本希世)

(ブラジル、中東)

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