2024年のGHG排出量は前年比0.2%増の微増、1990年比では32.6%減
(ベルギー、EU)
ブリュッセル発
2026年04月09日
ベルギー連邦政府の国家気候委員会は3月13日、1990~2024年のベルギーの温室効果ガス(GHG)排出データ
を欧州委員会に提出(プレスリリース
、フランス語)した。EUの気候変動目標達成に向けた国家エネルギー・気候計画(NECP)(2026年2月16日記事参照)の進捗を確認する基礎となる。
2024年のベルギーのGHG総排出量〔土地利用・土地利用変化・林業部門(LULUCF)を除く〕は、二酸化炭素(CO2)換算で98.0メガトン(MtCO2換算)となった。排出量は1990年以降、長期的には減少傾向(1990年比32.6%減)を維持しているものの、2023年比では0.2%増の微増となった。(添付資料表参照)。
GHG総排出量の87.2%を占めるCO2の排出量も、前年比1.1%増と増加したが、1990年比では29.0%減だった。メタン(CH4)、亜酸化窒素(N2O)、およびフッ素系ガスは、減少傾向を維持した。
部門別にみると、1990年以降、運輸部門と建物の冷暖房部門を除く部門の排出量は減少傾向が続く。運輸部門は2024年の総排出量の25.4%を占める最大の排出源で、1990年比19%増となった。建物の冷暖房からの排出量(総排出量の12.9%)は、1990年比7%増だった。2024年は暖冬だったものの、エネルギー価格が下がったこともあり、ガスの消費量が微増したことなどによる。
EU排出量取引制度(EU ETS)の対象となるベルギー全土の産業排出量は、1990年比で大幅な減少傾向を維持するも、フランダース地域では主に鉄鋼、化学、精製部門からの排出が増加した。ワロン地域は減少した。
総排出量の8.5%を占める農業部門は、肥料や土壌の効率的な利用により、N2Oの排出量は引き続き減少した。廃棄物部門の排出量も、特に埋め立て処分場からのCH4排出量の削減により、減少が続いた。
「加盟国の排出削減の分担に関する規則(ESR)」のベルギーの2030年の排出削減目標(2005年比で47%削減)に向けて、追加対策が必要となる見込みだ。
(大中登紀子)
(ベルギー、EU)
ビジネス短信 264a85df9ddf7a09





閉じる