ジェトロ、米自動車部品工業会主催の完成車メーカーとのピッチイベントに参加
(米国、日本)
シカゴ発
2026年04月06日
米国ミシガン州ノバイで3月30日、米国自動車部品工業会(MEMA)が開催する、完成車メーカー(OEM)の調達担当者や品質管理担当者などとサプライヤーが交流する「タウンホールミーティング」が開催された。ジェトロは、自動車部品・素材・ソフトウエアなどを扱う企業、金融機関など10社の日系企業を取りまとめ参加した。今回参加したOEMはデトロイト3(注)のフォードで、パワートレイン・サーマルシステム、外装・構造システム、デジタルテクノロジー・電動化システム、内装システム・原材料などの部門から担当者が出席した。同社の担当者とピッチミーティングを行った。
フォードの2025年の決算によると、同年の売上高は1%増加したが、電気自動車(EV)需要の鈍化やコスト高にともなう大型EV開発の中止や縮小、韓国企業SKオンとのバッテリー合弁の解消などで大幅な損失を計上している(2026年2月17日記事参照)。同社はバッテリー型EVへの偏重から、再びガソリン車、ハイブリッド(HEV)と拡張レンジEV(EREV)に軸足を移しつつある。
今回のイベントに参加した日系自動車部品メーカーの担当者は「ハイブリッド向けは燃料配管がより多く採用されるため販路拡大のチャンスであり、ハイレベルな購買責任者とのコネクションを得る良い機会となった」「フォードの戦略やサプライヤーへの向き合い方を知ることができた」と述べた。
なお、MEMA戦略・研究担当エグゼクティブディレクターのマイク・ジャクソン氏によると、サプライヤーの最大の懸念は依然として連邦政権による政策の変更だという。自動車業界が関税政策や外交政策などの不確実性の影響を大きく受けるなか、MEMAは業界の声が確実に届けられるよう、政府関係者と緊密なコミュニケーションを積極的に行っている。直近では3月3日に米国通商代表部(USTR)への書簡の中で各協会および団体とともに米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の延長に対する強い支持を表明している。
(注)米自動車大手3社(ゼネラルモーターズ、フォード、ステランティス)のこと。
(塩野達彦、村山裕紀、星野香織)
(米国、日本)
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