行政長官、香港版5カ年規画策定を全力で推進
(香港、中国)
香港発
2026年03月10日
中国の第14期全国人民代表大会(全人代)第4回会議が3月5日に北京で開幕した。香港特別行政区政府(以下、香港政府)から李家超(ジョン・リー)行政長官が出席し、政府活動報告を発表した。
政府活動報告において、李長官は2025年の活動を総括し第14次5カ年規画の成果を報告した上で、第15次5カ年規画(以下、同規画)の主要指標と重点任務について述べた。2026年は同規画の初年度(2026年3月2日記事参照)であり、改革を深化させる重要な年であるとし、20の主要指標が設定されたことに言及した上で、「高品質な発展の追求」「国内循環の強化」「全国民の共同富裕の推進」「発展と安全保障の調和」の4つの重点任務を強調した。
李長官は、「一国二制度」「香港人による香港の管理運営」および高度な自治の原則の下、法に基づく統治を確保し、香港の経済発展を推進するとした。また、本土と世界の結びつきを維持するという香港独自の優位性と役割を十分に発揮させるとともに、香港の長期的な繁栄と安定を促進すべきであるとした。そのほか、技術革新と産業革新の融合促進、広東・香港・マカオグレーターベイエリア(粤港澳大湾区:GBA)への国際的な技術イノベーションセンター構築による世界クラスのハブの創出、GBAの世界クラスの経済圏への発展に向けた支援の重要性を指摘した。
さらに、2026年は「一国二制度」にとって非常に重要な年であるとした上で、同制度の強みと香港が持つ独自の国際的優位性を活用しつつ、新たな発展領域を切り開くとともに、経済の活性化、民生の改善、新成長分野の開拓に全力を尽くすと述べた。また、香港政府は、同規画と整合するような政策枠組みを整備し、主要な発展分野において、より精密かつ詳細な戦略を構築した上で、初となる香港版5カ年規画を策定する予定であることを明かした。
香港版5カ年規画は、今後5年間の発展ビジョン、中核目標、重点分野、主要施策を明確化し、香港の社会、経済、民生の発展に向けたロードマップとタイムテーブルを提供する。これについて李長官は、香港が国家全体の発展により良い形で融合し、貢献することを促進するための指針とした上で、「年内に同規画を完成させるべく全速力で取り組む」と述べた。
(越川剛)
(香港、中国)
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