F1中国グランプリを23万人が観戦、関連産業に経済波及効果
(中国)
上海発
2026年03月19日
世界的な自動車レース、フォーミュラ1(F1)シリーズの中国グランプリ(GP)が、上海市嘉定区の上海国際サーキットで3月13~15日に開催された。大会を運営する上海久事体育によると、3日間の来場者数は延べ23万人を超え、観戦チケットの売上高は前年比35%増の1億9,000万元(約43億7,000万円、1元=約23円)に達した。来場者の内訳は、海外から16%、中国国内の他省市から64%、香港・マカオ・台湾から4%で、8割以上を上海市外からの来場者が占めた(「新華網」3月16日)。
中国では2004年の初開催以来、国内のF1ファン層が着実に拡大している。F1の公式発表によると、2025年時点の中国のF1ファンは2億2,100万人に達し、世界全体(約8億2,700万人)の26.7%を占める(「中国日報」3月17日)。また、政府の内需拡大戦略として、スポーツと観光・文化、ヘルスケアなど他産業との融合を各地域で強化する取り組みが進められている。こうした方針の一環として、スポーツ消費を促進するための政策が相次いで打ち出されている)。
F1中国GPの開催は、上海および周辺地域の文化・商業・観光・スポーツ・展示会分野の消費を大きく押し上げた。第一財経によると、大会期間中、トリップドットコム(携程)の海外向けプラットフォームを利用した訪中旅行者は前年同期比20%増加し、これを受けて、上海市内のホテル予約件数は前月比96%増と大幅に伸長した(「第一財経」3月15日)。
また、レース期間中は多くの企業がF1とのコラボレーションを展開し、関連グッズの販売が好調だった。さらに、F1との連携企画として「上海自動車文化祭」が5月上旬まで開催され、30の主要テーマイベントと100件を超える自動車文化体験イベントが予定されている。文化・商業・観光・スポーツ・展示会といった多様な業態を横断的に結びつけることで、F1というスポーツIP(知的財産)が持つ強力な波及効果が継続的に発揮されることが期待されている(「第一財経」3月15日)。
(王艶)
(中国)
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