日・シンガポール連携による研究シーズ事業化プログラム「GRIP JAPAN」を実施

(日本、シンガポール)

京都発

2026年03月16日

ジェトロは202511月から20263月にかけて、京都大学およびシンガポール国立大学(以下、NUS)と連携し、「京阪神アジアアクセラレーションプログラム(GRIP JAPAN)」を実施した。

本プログラムは、NUSがこれまでに170以上のチームを育成し、100件を超える大学発スピンオフ企業の創出につなげてきた「National Graduate Research Innovation ProgrammeNational GRIP)」を日本向けに実施したもの。GRIP JAPANは、ディープテック分野を中心とする大学や研究機関の高度な研究成果を、創業前・創業間もない段階から支援し、国際市場で通用するスタートアップへと育成することを目的としている。

今回のプログラムには、京阪神エリア(注)の大学や研究機関から選抜された4つのプロジェクトが参加した。オンラインで実施したフェーズ1では、顧客インタビューを通じて市場課題を確認し、価値提案力を磨いた。併せて、専門家による支援を通じて、自社技術の活用領域と国際展開の可能性を具体化した。

写真 オンラインセッションの様子(NUS提供)

オンラインセッションの様子(NUS提供)

続くフェーズ2では、2週間のシンガポール現地プログラムに参加し、事業戦略、収益モデル、海外展開戦略、投資家向けピッチ資料の作成など、国際展開に必要な要素を体系的に学んだ。また、NUSの起業支援拠点や現地スタートアップ、企業、ベンチャーキャピタル(VC)との面談やネットワーキングを通じて、東南アジア市場への理解を深めた。

写真 NUS Enterpriseでの集合写真(NUS提供)

NUS Enterpriseでの集合写真(NUS提供)

写真 シンガポール現地でのピッチの様子(ジェトロ撮影)

シンガポール現地でのピッチの様子(ジェトロ撮影)

プログラム最終週には、京都大学において大学関係者や自治体、支援機関に向けたデモデー(Demo Day)を実施した。

写真 デモデーの様子(ジェトロ撮影)

デモデーの様子(ジェトロ撮影)

参加者からは、「現地でのメンターによる熱心なプレゼン指導や事業相談、複数の面談機会が提供されたことで、輸出に向けた相談に進展するなど、自社技術のポテンシャルの高さを再確認できた」とのコメントがあった。

ジェトロは、本プログラムの成果を踏まえ、今後も地域大学や支援機関と連携しつつ、大学発の研究成果やシーズの世界でのスケールアップ支援など、創業前のプロジェクトについても重点的な支援を継続・強化していく。

(注)京都・大阪・神戸の3都市およびその周辺地域を指す。

(宮崎裕子、安藤琢朗)

(日本、シンガポール)

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