韓国の2025年の合計特殊出生率、4年ぶりに0.8台を回復
(韓国)
調査部中国北アジア課
2026年03月02日
韓国の国家データ処が2月25日に発表した「2025年人口動向調査 出生・死亡統計(暫定)」によると、2025年の出生数は前年比1万6,140人増(6.8%増)の25万4,457人、合計特殊出生率は前年から0.05ポイント上昇した0.80となった(2025年3月12日記事参照)。出生数の増加幅は2010年以来最大で、合計特殊出生率は4年ぶりに0.8台を回復した(添付資料表参照)。
平均出産年齢は前年に比べ0.2歳上昇した33.8歳、第1子の平均出産年齢は0.1歳上昇した33.2歳だった。年齢階層別に総出生率(15歳から49歳までの女性1,000人当たり出生数)をみると、30代前半が73.2人と最も多く、30代後半(52.0人)、20代後半(21.3人)と続く。前年からの変化をみると、30代後半が前年比6.0人(13.0%)増と大きく上昇し、出生数増加を牽引した。同処は、出生数増加の背景として、新型コロナ流行に伴い婚姻が遅れていた反動で、婚姻数が増加していることを挙げた。婚姻数は、2024年4月から21カ月連続して前年同月比で増加している。さらに、結婚期間別の出生数をみると、結婚後2年未満の夫婦による出生数が8万7,200人で前年比8,100人(10.2%)増加し、出生数に占める第1子の割合は前年比1.1%ポイント上昇した62.4%となった。
同処は、そのほかに、出産適齢年齢である30代前半の人口が2021年から増加していることや、出産に対する認識が肯定的になっていることも出生数増加の理由として挙げた。後者については、同処が2024年に実施した社会調査(注)の結果、結婚後に出産に対する肯定的な回答が2022年比で3.1ポイント上昇した。また、非婚出産に対する肯定的な回答も2022年比2.5ポイント上昇した。
今後の見通しについて、記者会見に出席した同処のパク・ヒョンジン人口動向課長は、結婚から出産までのリードタイムを2年程度と仮定した場合、少なくとも2027年までは出生数は増加する可能性が高いとの見方を示した。ちなみに、2025年の婚姻件数は前年比8.1%増の24万370件で、2023年から3年連続の増加となった。
(注)韓国国内の約1万9,000世帯の満13歳以上の3万6,000人を対象に2024年5月15~30日に調査を実施。調査は奇数年と偶数年で異なるテーマで行われている。
(向野文乃)
(韓国)
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