2025年の新車登録台数は前年比6.4%増、EV普及も加速
(ハンガリー)
ブダペスト発
2026年03月19日
ハンガリーの民間調査会社データハウスによると、2025年の新車登録台数は12万9,440台で、前年の12万1,609台と比べて6.4%の増加となり、2年連続の成長を記録した。ハンガリー自動車輸入業者協会(MGE)の年次評価書によると、高金利と厳格な融資条件が個人消費者の購買を抑制する一方、企業・フリート向け需要の底堅さと政府の企業・フリート向けバッテリー式電気自動車(BEV)購入支援プログラムが市場全体を下支えした。EUの新車の乗用車と小型商用車(バン)の二酸化炭素(CO2)排出基準に係る規則に伴う罰金と為替変動により、インフレ鈍化にもかかわらず新車価格の引き下げは難しい状況が続いたが、自動車輸入業者は期間限定の値引きキャンペーンで需要喚起に努めた。なお、EUのCO2排出基準規則は2025年12月に改正案が発表されている(2025年12月25日記事参照)。
ブランド別の新車登録台数をみると、スズキが前年に引き続きトップの座を守り、1万4,285台(市場シェア11.04%)となった。エステルゴム工場で生産される「エス・クロス」と「ビターラ」が国内販売を強く牽引し、両モデルはハンガリーで最も人気の高い車種の1つになった。2位はトヨタで1万3,862台(10.71%)、3位はシュコダで1万1,373台(8.79%)と続いた。
電気自動車(EV)の普及が節目を迎え、2025年12月にハンガリー国内のBEV保有台数が10万台の大台を超え、年末時点で10万1,534台に達した。エネルギー省によると、2025年1年間だけで3万1,000台以上が新規登録されており、現在、路上を走るBEVの約3分の1は直近1年間に登録されたことになる。
同省の11月のデータによると、2025年2月末に申請受け付けを締め切った個人向けを含むBEV購入支援プログラムで最も申請件数の多かったブランドはBYDで、申請台数は2,000台に達した。次いでテスラ(1,500台)、現代自動車(700台)と続いた。BEVの普及拡大は、ハンガリー政府の支援プログラム以外に、車種ラインアップの増加にも牽引された。
MGEは、「2026年は、欧州と中国の自動車産業間の競争がさらに激化すると見込まれる。政府補助金の対象の絞り込みや、規制の厳格化、および関税措置の導入可能性により、中国メーカーの市場拡大は鈍化する可能性があるが、その勢いを完全に止めることは現実的ではない」と予測する。
(バラジ・ラウラ)
(ハンガリー)
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