世界最大級のワイン&スピリッツ専門見本市「プロワイン2026」開催、ノンアルコールも主要カテゴリーに

(ドイツ)

デュッセルドルフ発

2026年03月26日

ドイツ・デュッセルドルフで3月15~17日、世界最大級のワイン&スピリッツ専門見本市「プロワイン(ProWein)2026外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が開催された。主催者によると、63の国・地域から3,400社が出展し、105の国・地域から3万1,000人が来場した。

2026年のプロワインでは、ノンアルコール・低アルコール飲料を集中的に紹介する展示エリア「プロワイン・ゼロ(ProWein Zero)」が主要カテゴリーの1つとして位置付けられた。同エリアは今回で3年目を迎え、展示規模は過去最大となった。アルコール度数0~1%程度の製品群を手がける世界中のワイナリー、スピリッツメーカーが一堂に会し、来場者はノンアルコールのワイン、スパークリングワイン、スピリッツを試飲できるほか、生産者によるプレゼンテーションも行われた。さらに、スパークリングティー(注1)を展示する企業も多くみられ、ノンアルコールカテゴリの多様化が進んでいることがうかがえた。

写真 プロワイン・ゼロの展示エリア(左)、スパークリングティーの展示(右)(ともにジェトロ撮影)

プロワイン・ゼロの展示エリア(左)、スパークリングティーの展示(右)(ともにジェトロ撮影)

主催者によれば、ノンアルコール・低アルコール飲料は一時的なトレンドではなく、すでに独立した嗜好(しこう)カテゴリとして扱われている(ワイン・飲料専門誌「マイニンガー」2月4日)。その背景として、健康志向の高まりや個人の嗜好の変化、「意識的な消費(コンシャス・コンシューマリズム)(注2)」の広がりなどが挙げられる。ドイツでも、ノンアルコールビール生産量がこの20年で倍増するなど(2025年5月1日記事参照)、ノンアルコール・低アルコール飲料の市場規模は年々拡大している。

一方で、従来のアルコール飲料の消費量は減少が続いている。ドイツ蒸留酒産業・輸入業者連邦協会(BSI)によると、ドイツの2014年と2024年の1人当たりの消費量を比較すると、ビールは17.7%減、スピリッツは7.4%減、ワインは8.2%減、スパークリングワインは20.5%減となっている。ノンアルコール・低アルコール飲料の展示は拡大しているものの、こうしたトレンドを受け、プロワイン全体では、2025年と比較して出展企業数は約800社、来場者は約1万1,000人減少しており、縮小傾向がみられる。

(注1)茶葉で抽出したお茶に炭酸水やジュースを加えた新しいカテゴリの飲料。使われる茶は、緑茶・ウーロン茶・白茶・紅茶・ハーブティーなど幅広い。

(注2)製品・サービスが環境や社会、ウェルビーイングなどに与える影響を意識し、倫理的な基準に基づいた消費行動をすること。

(マリナ・プタキドウ、横澤勇輔)

(ドイツ)

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