米フロリダ州議会特別選挙で民主党勝利、トランプ大統領地元の下院でも

(米国)

調査部米州課

2026年03月26日

米国フロリダ州で3月24日、州議会上院・下院の特別選挙が実施され、予想を覆し民主党が勝利した。上院では、ヒルズボロ郡の第14選挙区で、民主党のブライアン・ネイサン氏(海軍退役軍人)が、共和党現職のジョシー・トムコウ州下院議員と対戦し408票の僅差で勝利した。

一方、下院では、ドナルド・トランプ大統領の邸宅マール・ア・ラーゴを含むパーム・ビーチ郡の第87選挙区で、民主党のエミリー・グレゴリー氏(公衆衛生サービス従事者)が、共和党のジョン・メープルズ氏(共和党財政顧問)を得票率51%対49%で破り勝利した。

上院選では、トムコウ氏はネイサン氏を資金面で大きくリードし、トムコウ氏が圧倒的に有利とみられていた。フロリダ州民主党のニッキー・フリード委員長は、「ネイサン氏の海軍退役軍人としての経歴と労働組合指導者としての実績は、一般市民のニーズに合致している」と述べた(フロリダ・フェニックス3月24日)。

また、下院選では、グレゴリー氏はトランプ氏の地元選挙区から立候補したにもかかわらず、国政よりもフロリダ州の生活費や教育といった地域問題に重点を置いていた。

民主党全国委員会(DNC)のケン・マーティン委員長は、「トランプ氏の地元住民が、(この選挙で)非常に明確なメッセージを送った。彼らは怒りを募らせ、変化を求めている」と語った(「ワシントン・ポスト」紙3月24日)。

フロリダ州では、2025年12月に実施されたマイアミ市長選でも、民主党が支持するアイリーン・ヒギンズ氏(元マイアミ・デード郡議会議員)が約6割の得票率でエミリオ・ゴンザレス氏(元市民権・移民サービス局長、共和党支持)に勝利した。

今回の勝利は、第2次トランプ政権発足以来、民主党が予想を上回る選挙結果を出し続けている一連の流れの中で、2月のテキサス州議会選挙での民主党勝利(2026年2月4日記事参照)に続くものだ。

(松岡智恵子)

(米国)

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