米テキサス州上院第9区特別選挙、民主党が1991年以来の議席獲得
(米国)
ヒューストン発
2026年02月04日
米国テキサス州フォートワースおよびタラント郡周辺を含む州上院第9区で、1月31日に特別選挙で決選投票が実施され、民主党のテイラー・レーメット氏が57%の得票率で当選した(CNN2月2日)。レーメット氏は、労働組合指導者で空軍退役軍人という経歴を前面に出して、生活費高騰への対応、公共教育支援、労働者保護などを訴え、党派を超えた支持を広げた。対抗候補のリー・ワンブスガンズ氏(共和党)は、多額の資金投入と州・全国レベルの支援を受けていた。
第9区は1991年来、共和党が地盤としてきた選挙区で、2024年の大統領選挙でも共和党候補が17ポイントの大差で勝利している。テキサス民主党は公式声明で、共和党優勢とされてきた選挙区での象徴的勝利を強調し、「実務や労働者階級の生活重視のメッセージが有権者に響いた」として、2026年11月の中間選挙とその先へ向けて、党を挙げて意欲を高めている。
一方、共和党陣営は、今回の結果に警戒感を示すと同時に、低投票率の特別選挙は常に予測不可能とし、11月の本選挙では議席奪還を図る姿勢を示している。
なお、今回の選挙は、共和党のケリー・ハンコック前州上院議員が州会計監査官職に就くため辞任したことに伴い実施された。今回当選のレーメット氏は前任者の残任期間を務めるかたちとなり、2026年11月にあらためて本選挙が行われる予定。
連邦下院18区の決選投票実施
テキサス州の連邦下院18区の特別選挙の決選投票が1月31日に実施され、民主党のクリスチャン・メネフィー氏(ハリス郡検事)がアマンダ・エドワーズ氏(民主党、元ヒューストン市議会議員)と対戦し、7割近い得票率で当選した。
メネフィー氏は勝利祝賀会で、国民皆保険制度の実現を目指し、移民・関税執行局(ICE)による一連の射殺事件に対し、クリスティ・ノーム国土安全保障長官の弾劾を求め、ICEを根絶すると語った(注)。
共和党と民主党の議席数が僅差となっている連邦下院では、今回の結果で218対214になる見込みだ
なお、テキサス州では11月の中間選挙の予備選挙が3月3日に迫っており、両氏は再び立候補する。
(注)2026年1月にミネソタ州ミネアポリスでICE職員が市民を殺害する事件があり、ICEの活動について非難が高まっている。
(キリアン知佳)
(米国)
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