UAEアブダビで世界最大級のサワーガス田にドローン攻撃、操業は一時停止
(アラブ首長国連邦、イラン、米国)
調査部中東アフリカ課
2026年03月17日
アラブ首長国連邦(UAE)の国営エミレーツ通信(WAM)は3月16日、アブダビ首長国のシャー・ガス田で、ドローン攻撃を受けたことによる火災が発生したと報じた。WAMによれば3月17日には鎮火し負傷者は報告されていないが、操業は一時停止しているという。シャー・ガス田は、アブダビ国営石油会社(ADNOC)と米国石油開発企業オキシデンタル・ペトロリアムの合弁企業によって運営されている世界最大規模のサワーガス田(注1)で、日量10億立方フィート以上のサワーガス生産能力を有する。
2月28日の米国とイスラエルによるイランへの攻撃以降、UAEのエネルギー施設や港湾、空港などのインフラは、イランから継続的にドローンによる無人機攻撃を受けている。3月13日にはアブダビにあるUAE最大規模の石油複合施設であるルワイス製油所が、ドローン攻撃を受けて一時操業を停止した(2026年3月13日記事参照)。
また、3月13日に米国がイランのカーグ島(注2)を攻撃したことを受け、イランの保守強硬派メディアであるタスニム通信は3月14日、イラン軍中央司令部の声明として、イランはUAE国内の港湾や埠頭(ふとう)、米軍のミサイル発射拠点を標的とすることを報じた。3月16日付のWAMによれば、オマーン湾沿いのフジャイラ石油産業地区で同日にドローン攻撃による火災が発生した。ロイター通信(3月16日付)など複数の報道によれば、原油の積み出し港となっているフジャイラ港にも攻撃があり、原油の積み出しが一時停止したとしている。
(注1)硫化水素を多量に含むガスであり、一般的に従来の天然ガスよりも開発難易度が高いとされている。
(注2)ペルシャ湾北部に位置し、イランの原油をホルムズ海峡経由で輸出するための、世界最大級の原油積み出し港がある。
(久保田夏帆)
(アラブ首長国連邦、イラン、米国)
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