ペルー保健相交代、内閣発足から2週間あまりで

(ペルー)

リマ発

2026年03月17日

ペルーのホセ・バルカサル大統領は3月11日、保健相を交代させ、大統領官邸で新保健相の宣誓式を行った。2月24日に内閣を発足させたが、2週間あまりで閣僚の交代が生じた(2026年2月26日記事参照)。

新保健相には、フアン・ベラスコ氏が就任した。直前まで保健省傘下の国立衛生研究所(INS)所長を務めていた。外科医で公立病院での勤務が長い。

閣僚交代について地元報道機関は、2026年4月の総選挙まで1カ月余りとなり、バルカサル大統領が所属するペルー・リブレ(ペルー自由:PL)党と進歩のための同盟(APP)党による政党間取引によるものと伝えている。

これに対しバルカサル大統領は3月10日の記者会見で、PL党のブラディミル・セロン党首からそのような圧力はないと発言し、報道内容を否定した。APP党のセサル・アクーニャ党首も同日、プレスに対し「大臣の割り当てを取引しても得られるものはない」とコメントし関与を否定している。

デニセ・ミラジェス首相は3月11日のプレス会見で、「3月10日にルイス・キロス前大臣から辞職願の提出があった。理由は個人的な事情とのことだった。各政党と日常的に意見交換を行っているが、保健相の交代は特定の政党の意向や政治的圧力によるものではない」とコメントした。

保健分野は課題が多い。公的病院では1型糖尿病の治療に欠かせないインスリン製剤が枯渇して治療できない状況が続き社会問題となっている。また、全国で例年にない大雨の被害が続いており感染症リスクが指摘されている。今後のベラスコ氏の行政手腕に注目が集まる。

(石田達也)

(ペルー)

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