大阪で「ベオグラード万博2027」セミナーを開催

(セルビア、日本)

大阪本部海外ビジネス推進課

2026年02月20日

ジェトロは2月12日、在日セルビア大使館との共催で、「ベオグラード万博2027」ビジネス活用セミナーを大阪で開催した。セルビアの首都ベオグラードで開催される「2027年ベオグラード国際博覧会(以下、ベオグラード万博、注1)」に向け、同万博の開催計画や同国のビジネス環境、また日本館の設置計画(2025年10月27日「お知らせ・記者発表」)について紹介した。

アレクサンドラ・コバチュ駐日大使は、2027年に145周年を迎える日本との友好関係(注2)を、ベオグラード万博を契機としてさらに強化したいと抱負を語った。同大使は、過去10年で日本から5億ユーロ以上の投資があり、4,000人の雇用が創出されているとし、2024年にジェトロが経済ミッションを派遣(2024年10月30日記事参照)、2025年12月には両国間の投資協定が署名(外務省ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)されたことも受け、ビジネス機運が高まっていると紹介した。

写真 セミナーで講演するコバチュ大使(ジェトロ撮影)

セミナーで講演するコバチュ大使(ジェトロ撮影)

ベオグラード万博の準備状況としては、当初想定の100カ国を大きく上回り、すでに約130カ国から参加表明を得ていることを紹介。セルビア政府の2024~2027年の開発プログラム「未来への飛躍(Leap into the Future – Serbia 2027)」はベオグラード万博の開催を中心に位置づけ、イノベーションや先端技術、情報通信技術(ICT)の促進も含め、178億ユーロが投資される。コバチュ大使は、同プログラムによってセルビアのGDPを2027年に927億ユーロへ引き上げる試算があると述べた。

またコバチュ大使は、大阪・関西万博へのセルビアの参加の成果として、セルビア館に100万人以上の来訪者があったことや、同国のナショナルデーでアレクサンドル・ブチッチ大統領が来日し、石破茂首相(当時)との間で協力関係を確認したほか、万博の準備・運営に関する知見を得る機会ともなったと述べた。万博の開催は商業的な成功をもたらすのみならず、各国とのパートナーシップの強化、国家開発など広範な価値を持つもので、「大阪・関西万博の盛会ぶりはSNSで代替できない価値を如実に示した」とも評した。

ベオグラード万博は2027年5月15日から8月15日までの3カ月にわたり、「人類のためのあそび:すべての人のためのスポーツと音楽(Play for Humanity – Sport and Music for All)」をテーマに開催される。ジェトロは参加機関として日本館の設置・運営準備を進めており、今後、協賛企業を募っていく。

(注1)ベオグラード万博は、5年に1度開催される「国際登録博覧会」の間に行われる中規模の万博「国際認定博覧会」として開催される。2023年6月に行われた博覧会国際事務局(BIE)総会で、国際博覧会条約加盟国間の投票によって開催が決定した。

(注2)セルビア王国の初代君主と明治天皇との間で書簡が交わされた1882年が、両国の友好関係の起算年とされる。

(田辺直紀)

(セルビア、日本)

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