遼寧省の2025年GRP成長率は前年比3.7%、中国全体を1.3ポイント下回る

(中国)

大連発

2026年02月05日

中国の遼寧省統計局の発表によると、2025年の遼寧省の域内総生産(GRP)は前年比3.7%増の3兆3,182億9,000万元(約73兆24億円、1元=約22円)で、中国全体のGDP成長率5.0%を1.3ポイント下回った(中国全体の2025年の経済指標は2026年1月20日記事参照、添付資料表参照)。同省統計局は「全省の経済は全体的に安定している」と評価した。

2025年の遼寧省の主要経済指標をみると、一定規模以上の企業(注1)による工業生産増加額(付加価値ベース)は前年比0.6%増だった。産業別では、採掘業、製造業、電力・熱エネルギー・ガスおよび水の生産・供給業はそれぞれ5.4%増、0.1%減、0.2%減となった。製造業のうち、化学繊維製造業(8倍)、鉄道・船舶・航空宇宙・その他輸送機器製造業(41.8%増)、非鉄金属製錬・圧延加工業(8.1%増)、医薬品製造業(4.1%増)、石油・石炭・その他燃料加工業(3.2%増)は増加した一方、鉄系金属製錬・圧延加工業と自動車製造業はそれぞれ1.0%減、4.3%減だった。また、製品別に生産量をみると、自動車の生産台数が2.1%減だったが、うち新エネルギー車の生産台数は31.7%増となった。ほかに民間鋼船(74.6%増)と変圧器(39.2%増)なども増加した。

固定資産投資は前年比19.0%減となった。そのうち不動産開発投資は32.3%減と大幅に落ち込んだほか、インフラ設備投資(18.5%減)と製造業の投資(8.5%減)もマイナスになった。

社会消費品小売総額(消費)は前年比1.4%増だった。一定規模以上の企業の小売額(注2)のうち、ウェアラブル・スマートデバイスが15.7倍、スマートフォンが2.1倍と大幅に伸びた。

貿易総額は前年比2.0%減のマイナスだったが、うち輸出は8.0%増のプラス成長だった。税関統計によると、輸出額の上位3カ国は日本(2.1%増の610億6,000万元)、韓国(13.5%増の430億6,000万元)、米国(17.9%減の261億1,000万元)となった。

(注1)当該年の主な業務の売上高が2,000万元以上の工業企業。

(注2)その年の主な業務による売上高が2,000万元以上の卸売企業、その年の主な業務による売上高が500万元以上の小売企業、その年の主な業務による売上高が200万元以上の飲食および宿泊企業。

(李穎)

(中国)

ビジネス短信 c7f55ac041083f29