トルコ、2025年の貿易収支を発表、輸出額が過去最高に

(トルコ)

イスタンブール発

2026年02月04日

トルコ統計機構(TUIK)は1月30日、2025年(1~12月)のトルコ貿易統計を発表した。輸出額は前年比4.4%増の2,733億6,100万ドルと過去最高になり、輸入額は6.2%増の3,653億7,000万ドルで、貿易赤字は11.9%増の920億900万ドルとなった。

輸出を品目別にみると、輸出全体の13.4%を占める首位の自動車・同部品が前年比13.2%増で367億2,800万ドルと輸出の伸びを牽引したほか、鉄鋼(21.2%増、107億3,800万ドル)も寄与度が大きかった。このほか、一般機械(1.4%増)、電気機器(7.9%増)、貴金属(2.6%増)、プラスチック製品(2.7%増)が好調だった一方、鉱物性燃料は7.8%減だった。

国・地域別の輸出相手先では、輸出全体の42.8%を占めるEUが前年比7.7%増だった。EU向けは、首位のドイツ(8.5%増)や4位のイタリア(2.2%増)、6位のフランス(11.5%増)、7位のスペイン(6.5%増)、9位のルーマニア(10.1%増)が増加した一方、10位のオランダは4.9%減少した。EU以外では、2位の英国(9.7%増)、3位の米国(0.1%減)、5位のイラク(4.8%減)、8位のアラブ首長国連邦(11.9%増)となった。他方、欧米の制裁対象国であるロシアは21.5%減と前年同様に大幅に減少した。

輸入を品目別にみると、輸入全体の17.1%を占める首位の鉱物性燃料が前年比4.8%減となったが、11.4%を占める2位の一般機械(5.3%増)、10.1%の自動車・同部品(16.4%増)をはじめ、電気機器(10.1%増)、貴金属(13.0%増)などの主要品目の多くが増加した。

国・地域別の輸入相手先では、中国が前年比10.3%増で輸入全体の13.6%を占め最大で、次いで11.6%を占めるロシア(3.7%減)、ドイツ(11.2%増)の順となり前年の順位から変更はなかった。EU諸国をみると、イタリア(18.5%減)、フランス(2.8%増)などとなっており、EU全体では4.8%増にとどまった。

なお、電子商取引(EC)を通じた極東などからの消費財の個人輸入の急増から、トルコでは近年、ECを含む個人輸入の規制をさらに強化している。海外からの全ての個人輸送品(医療機関あるいは医師の処方箋がある医薬品などは1,500ユーロ)に対し、発送地がEUの場合は30%、その他の国は60%の関税が課せられるようになった(2026年1月8日記事参照)。個人輸送品について、簡易関税手続きが適用外で廃棄、返送されるケースも出ている。

(井口南)

(トルコ)

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