米・イランが17日にスイスで協議へ、ネタニヤフ首相は懸念、トランプ大統領は圧力も
(イスラエル、米国、イラン、スイス)
テルアビブ発
2026年02月16日
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は2月12日、米国ワシントンでのドナルド・トランプ米大統領との会談を終え(2026年2月12日記事参照)、イスラエルへ帰国する直前に声明を発表
した。ネタニヤフ首相はトランプ大統領と「非常に緊密で、誠実で、率直な関係を共有している」と述べ、「会談では複数の議題に及んだが、イランとの交渉が焦点だった」と述べた。
ネタニヤフ首相は、トランプ大統領からイランとの交渉に関する見解を求められたことに触れ、「イランとのいかなる合意であれ本質的には懐疑的だ」と率直に伝えたと述べた。その上で、「仮に合意に至るとしても、イスラエルにとって不可欠な要素が盛り込まれなければならない」とし、「それは核問題に限らず、弾道ミサイル、そしてイランが支援する代理勢力の問題も含まれる」と強調した。
帰国直前に記者団に答えるネタニヤフ首相(イスラエル政府報道局提供)
トランプ大統領は2月13日、ノースカロライナ州フォート・ブラッグでの演説
の中で、「私は『恐怖』という言葉は好まないが、時には『恐怖』こそが状況を片付ける唯一の手段になる」と述べ、軍事的圧力を背景にした抑止姿勢を強調した。その後の記者団とのやりとり
で、イランが攻撃を回避するために何をすべきかとの問いに、「われわれが最初に受け取るべき合意を提示することだ。正しい合意であれば攻撃はしない」と答えた。さらに、イランの核計画に関して、「濃縮は一切望まない」と明言した。
これに対し、イランのマジド・タフトラバーンチ外務次官は2月15日、BBCのインタビューで、「米国が制裁について話し合う用意があるなら、われわれも本計画に関連する問題について議論する準備がある」と述べ、60%濃縮ウランの希釈を含めた核計画の調整を協議する可能性に触れた。また、第2回の米国との協議日程について、「火曜日(2月17日)にスイス・ジュネーブで開催される」と確認した。
イスラエルの軍事衝突の関連情報は、ジェトロのイスラエルとハマスの衝突の特集、イスラエルとイラン情勢の特集を参照。
(中溝丘)
(イスラエル、米国、イラン、スイス)
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