ネタニヤフ首相、米ワシントンでトランプ大統領と会談、安全保障やイラン情勢を協議

(イスラエル、米国、イラン、パレスチナ、オマーン、中東)

テルアビブ発

2026年02月12日

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は2月10日、米国ワシントンを訪れ、スティーブ・ウィトコフ米大統領特使やジャレッド・クシュナー氏と会談外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを行って、中東情勢および安全保障について協議を進めた。翌11日には、マルコ・ルビオ国務長官との協議外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに続き、ホワイトハウスでドナルド・トランプ大統領と会談外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした

写真 出発前に記者団に答えるネタニヤフ首相(イスラエル政府報道局提供)

出発前に記者団に答えるネタニヤフ首相(イスラエル政府報道局提供)

会談後、トランプ大統領は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿し、今回の首脳会談について「非常に良い会合だった」と述べた。その上で、米国とイスラエルの強固な関係は引き続き維持されていると強調し、イラン核協議について「交渉継続を強く求めた」と説明した。また、ガザ情勢や地域の安全保障についても議論が行われたとして、同地域での進展に言及した。

画像 首脳会談に関するトランプ米大統領の「トゥルース・ソーシャル」でのコメント画面(トゥルース・ソーシャルのトランプ大統領の公式アカウントより)

首脳会談に関するトランプ米大統領の「トゥルース・ソーシャル」でのコメント画面(トゥルース・ソーシャルのトランプ大統領の公式アカウントより)

今回の訪米には、マイク・ハッカビー駐イスラエル米国大使も同行した。ハッカビー大使は出発前の「i24ニュース」の取材に対し、イランの核問題を巡る米国とイスラエルの立場が極めて近い水準で一致しているとの認識を示した。ハッカビー大使は、「イランに対する要求について、米国とイスラエルの間に大きな隔たりは存在しない」と述べ、さらに、「両国の間には並外れた協調関係がある。戦争を避けた解決が望ましいのは当然だが、最終的にはイラン側の対応次第だ」と語った。

米国とイランの政府高官は2月6日、オマーンの首都マスカットで、オマーン外務省の仲介による間接協議を行った。オマーン外務省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、バドル・ビン・ハマド・アル・ブサイディ外相はイラン核問題協議の一環として、イランのアッバース・アラーグチー外相、米国のウィトコフ特使およびクシュナー氏とそれぞれ協議を行い、ブサイディ外相は協議後にX(旧Twitter)で、「イランと米国間の仲介として極めて真剣な協議が行われた。イランと米国の双方の考え方を明確にし、進展の可能性のある分野を特定する上で有益だった。われわれは適切な時期に再会談を目指し、その結果はテヘランとワシントンで慎重に検討される予定だ」と投稿した。

画像 米・イラン間接協議に関するブサイディ外相のコメント画面〔X(旧Twitter)のブサイディ外相の公式アカウントより〕

米・イラン間接協議に関するブサイディ外相のコメント画面〔X(旧Twitter)のブサイディ外相の公式アカウントより〕

トランプ大統領は2月6日、フロリダ州パームビーチに向かう大統領専用機エアフォースワンの機内で記者団と応対外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、米・イラン間接協議について「非常に良い話し合いだった。イランは非常に強く合意を望んでいるようだ」と評価した。さらに、「どのような合意であれ、イランが核兵器を保有することは決して認められない」と強調し、合意に至らなかった場合には「非常に重大な結果を招く」と警告した。

イスラエル首相府外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは2月8日、「全ての交渉には、弾道ミサイルの制限およびイランの地域勢力支援の終了が不可欠」とのネタニヤフ首相の立場を示している。

イスラエルの軍事衝突の関連情報は、ジェトロのイスラエルとハマスの衝突の特集イスラエルとイラン情勢の特集を参照。

(中溝丘)

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