2025年世界腐敗認識指数ランキング、ウクライナの順位が1つ改善
(ウクライナ)
キーウ発
2026年02月16日
世界各国の腐敗や汚職を監視する国際的なNGO「トランスペアレンシー・インターナショナル(Transparency International:TI)」は2月10日、「2025年腐敗認識指数(Corruption Perceptions Index:CPI)」(注)を発表した。ウクライナは182カ国・地域中104位(100点満点中36点)となり、前年の105位(35点、180カ国・地域中)から順位を1つ上げた。
ウクライナ最高会議(国会)は2025年7月、国家汚職対策局(NABU)と特別汚職対策検察(SAPO)の権限を縮小する法案を可決した。しかし、その後、国内各地で大規模な抗議活動が発生し、両機関の独立性は回復された(2025年8月5日記事参照)。TIウクライナのアンドリー・ボロビク事務局長は、こうした汚職を容認しない市民社会の取り組みの成果が、今回のスコア改善につながったとの見方を示した。その一方で、同事務局長は、2025年には汚職対策改革の停滞も見られたと指摘している。
2025年のウクライナの順位を周辺諸国と比較すると、ボスニア・ヘルツェゴビナ(109位、34点)、セルビア(116位、33点)、トルコ(124位、31点)、ロシア(157位、22点)を上回った。一方、ポーランド(52位、53点)、ジョージア(56位、50点)、ルーマニア(70位、45点)、モルドバ(80位、40点)、ハンガリー(84位、40点)を下回った。
国家汚職防止庁(NACP)は2月10日のプレスリリースの中で、2013年以降、ウクライナのCPIスコアは11ポイント上昇し、順位も40位改善したと指摘した。これほどの改善を示した国は世界でも約20カ国にとどまるという。また、大規模な戦争と領土の一部占領という状況下にありながら、指数を改善している点を強調した。
(注)クリーン度を100点満点とし、点数が高いほど汚職が少ないことを表す。賄賂、公権力の乱用、公的サービス分野での縁故主義、利益相反防止・情報開示などに向けた法制度の有無などの基準に基づき、公的部門の腐敗度を、0(極めて腐敗している)から100(極めてクリーン)まで指数化している。
(坂口良平、ダリア・カラペトロバ)
(ウクライナ)
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