中国の永盛ゴムグループ、モロッコ東部でタイヤ工場の建設を開始

(モロッコ、中国)

ラバト発

2026年02月24日

モロッコのカリム・ジダン投資・公共政策統合・評価担当特命相は1月23日、東部地域ドリウーシュ(Driouach)県のベトヤ(Betoya)産業加速ゾーン(モロッコの「外資に関する奨励、各種優遇措置」参照)において、中国の永盛ゴムグループ(Yongsheng Rubber)による自動車タイヤ工場の起工式を主宰外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。式典には、東部地域の州知事、地域評議会議長、県知事が出席した。政府は本件を同地域で近年最も重要な工業投資の1つと位置づけ、国際標準に適合した統合型のタイヤ製造エコシステムの構築により、同国の産業主権の強化およびグローバル・バリューチェーンへの統合加速を見込むとしている。

「モロッコ・ワールド・ニュース」(1月23日付)によると、このプロジェクトは、永盛グループのモロッコ子会社ゴールデンセン・タイヤ・モロッコ(Goldensun Tire Morocco)を通じて実施され、投資予定総額は約67億ディルハム(約1,139億円、1モロッコ・ディルハム=約17円)と推定されている。敷地面積は約52ヘクタールで、完成すればアフリカ最大級のタイヤ工場となる見込みだという。年産で最大1,800万本の生産体制を目標に、国際基準に適合した製造を行う計画で、直接雇用は1,737人とされ、間接雇用も多数創出される見通しとなっている。また、工場は、近隣のナドール・ウェスト・メッド港(Nador West Med)へのアクセスにより、欧州・アフリカ市場との輸出入の利便性を確保しており、物流面での強みを生かし研究開発(R&D)機能の設置も予定しているという。

現状、モロッコ東部への投資はまだ多くない状況の中で、政府は今回の投資について、東部地域の投資誘致力の高まりや産業・物流インフラの整備状況に加え、ナドール・ウェスト・メッド港立地が選定の追い風になったと説明し、これらの要素が同地域の産業・経済変革の推進力になるとしている。

(鈴木優香)

(モロッコ、中国)

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