2025年の乗用車生産台数は前年比微減、BEV・PHEVは88.7%の大幅増

(チェコ)

プラハ発

2026年02月02日

チェコ自動車工業会の1月27日の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、2025年の国内乗用車生産台数は144万5,776台で、過去最高を記録した前年より0.5%減少したものの、新型コロナ禍前の2018年(143万7,396台)を上回り、過去2番目の記録となった(添付資料図1参照)。

そのうちバッテリー式電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)を合わせた電気自動車(EV)の2025年の生産台数〔チェコ自動車工業会のEV統計にはハイブリッド車(HEV)は含まれない〕は前年比88.7%増と大幅に増加し、28万5,176台に達した(添付資料図2参照)。これに伴い、全生産台数に占めるEVの割合も、前年の10.4%から19.7%へ急増した。

同年の実績をメーカー別にみると、最大手のシュコダ・オート〔フォルクスワーゲン(VW)グループ〕の生産台数は94万7,140台で、前年比5.6%増となった(添付資料表1参照)。うちEVは23.2%に当たる21万9,509台(BEV:18万9,386台、PHEV:3万123台)で、前年比2.3倍と大幅な伸びを示した(添付資料表2参照)。一方、トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・チェコ(TMMCZ)の生産台数は22万2,461台で、前年比1.2%減となった。同社は2025年9月に、BEVの生産を開始すると発表し(2025年9月17日記事参照)、さらに11月には、コンパクトカー「ヤリス」に続いて(2021年11月12日記事参照)、小型車「アイゴX」のハイブリッドモデルの生産を開始した。チェコ自動車工業会によると、2025年11月以降、同社の生産はハイブリッドモデルのみとなっている。また現代チェコ(現代自動車グループ)の生産台数は27万6,175台にとどまり、前年比16.5%減少した。特に下半期における需要の低下が影響したと同工業会は指摘している。同社のEV生産台数はBEVが3万4,997台、PHEVが3万670台で、EVが占める割合は23.8%とシュコダ・オートをわずかに上回った。

2025年はバスの生産台数が前年比26%増の5,651台で過去最高を記録。こうした実績を踏まえ、同工業会のマルチン・ヤーン会長は「コスト上昇、不安定な需要、不確実な世界情勢の中にあっても、チェコが欧州の重要な自動車生産拠点の1つであることを証明するものとなった。特に電動化が加速し、EVの生産台数が前年比90%近く増加した。生産された乗用車の5台に1台がBEVあるいはPHEVとなっている」と述べた。また2026年の見通しに関しては、「チェコで安定した予見しやすい状況が維持されれば、生産はもちろん、イノベーションや長期的な競争力といった面においても引き続き成長が期待される」としている。

(中川圭子)

(チェコ)

ビジネス短信 8a4db4a8ab08f65f