マドリードで国際料理学会「マドリード・フュージョン2026」開催、日本食材をPR

(スペイン)

マドリード発

2026年02月13日

世界の美食コミュニティーとホスピタリティー業界にとっての基準となる国際料理学会「Madrid Fusión Alimentos de España 2026」が12628日、スペインのマドリード国際展示場(IFEMA Madrid)で開催された。第24回となる今回は「El cliente toma el mando(お客さまが主役)」をテーマに掲げ、3日間で各国のさまざまな料理イベントが開催された。

日本からは富山のそば屋「くちいわ」の口岩倫彦シェフがメインステージに登壇し、そば粉を日々挽(ひ)き、各皿で異なる解釈のそばを提示する職人的な料理を披露した。同イベント公式サイトによると「質素な素材を日本のアイデンティティー、技術、感性の象徴として高みに引き上げる」手法が高く評価され、日本料理の繊細さと職人性が国際的な注目を集めた。

写真 そばセッションの様子(マドリード・フュージョン提供)

そばセッションの様子(マドリード・フュージョン提供)

また在スペイン日本大使館主催の日本食セミナー「和食の深みへの招待」が開催された。セミナーでは、レストラン格付け誌「ミシュランガイド」で1つ星に選ばれているバルセロナの「Koy Shunka」の松久秀樹シェフと日本酒専門家で日本酒輸入商社サルビオーニ&アロマール(SA)代表のパブロ・アロマール氏が登壇し、麹(こうじ)やだし、日本酒の試食と試飲を交えながら、日本食の奥深い魅力について講演した。

ジェトロは独自の日本食ブースを設置し、3つの日本産食材のPRを実施した。1つ目は、バルセロナに拠点を置き、日本和牛を欧州市場に卸すThe Butcher Societyと協力し、宮崎県産の有田牛をPRした。2つ目は、カスティーリャ・イ・レオン州に拠点を置く日本茶Eコマース企業TESKOと協力し、福岡県産の玄米茶や日本産の抹茶をPRし、日本茶の多様性を紹介した。3つ目は、香川県産(小豆島産)のエキストラバージンオリーブオイルとオリーブ酵母で作った日本酒などをPRした。来場者からは「A4ランクの和牛はコスト面で競争力がある」「ほうじ茶を飲むのは初めてだが、大変興味深い味わいだった」「日本にもオリーブオイルの生産が盛んな地域があることを初めて知った」 「スペインのオリーブオイルに比べ、味がしっかりしているのと、香りが潤沢。高品質で、ぜひ購入してみたい」との声が聞かれた。

写真 ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

今回は過去最多となる外国人シェフがメインステージに登壇し、史上最も国際色豊かな大会となった。次回のMadrid Fusión 2027は、2027年1月に開催予定。

(加賀悠介)

(スペイン)

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