四川省の2025年のGRP成長率は5.5%、重慶市は5.3%

(中国)

成都発

2026年02月09日

中国の四川省統計局は1月21日、重慶市統計局は1月26日にそれぞれ2025年の経済指標を発表した。実質域内総生産(GRP)は、四川省が前年比5.5%増の6兆7,665億元(約152兆2,463億円、1元=22.5円)、重慶市が5.3%増の3兆3,758億元だった。産業別にみると、四川省は第一次産業、第二次産業、第三次産業がそれぞれ3.7%増、4.9%増、6.1%増で、重慶市は3.7%増、4.0%増、6.2%増となった。第三次産業の伸び率は、四川省と重慶市とも、中国全体(5.4%増)を上回った。

主要経済指標をみると、一定規模以上の工業企業(注1)による工業生産増加額(付加価値ベース)は、四川省が前年比6.5%増、重慶市が5.9%増だった。そのうち、四川省の主要工業製品の生産量をみると、工業用ロボットは45.9%増、リチウムイオン電池は45.1%増、自動車は29.6%増となった。一方、重慶市はインテリジェント・コネクテッド・新エネルギー車(NEV)産業が顕著な伸びを見せ、同産業の工業生産増加額は13.4%増、同市の工業生産増加額全体への寄与率は60.9%に達した。

消費面について社会消費品小売総額をみると、四川省は前年比5.1%増の2兆9,135億元、重慶市は3.1%増の1兆6,689億元だった。なお、重慶市の社会消費品小売総額は2025年通年ベースで上海市の1兆6,601億元を上回った。

投資動向では、四川省、重慶市の固定資産投資額はそれぞれ前年比2.4%減、0.7%減となったが、工業投資はそれぞれ7.3%増、8.5%増と堅調な伸びを見せた。また、四川省の民間投資は2.1%増となり、3年ぶりに増加に転じた。他方、不動産開発投資は四川省で8.5%減、重慶市で14.7%減といずれも減少した。

貿易では、四川省の貿易総額は前年比1.3%減の1兆318億元だった。うち、成都高新総合保税区の貿易額は5,257億元(前年比4.8%増)に達し、総合保税区の貿易額として全国で首位を維持した。重慶市の貿易総額は12%増の8,007億元だった。重慶市は自動車製造の要衝として、「重慶市渝車出海行動計画」(注2)を展開しており、自動車の輸出額は530億元(前年比23%増)となった。また、ノートパソコンの輸出額は1,522億元と、同品目の中国全体の輸出額に占める割合は30.2%で全国首位を維持した。

(注1)その年の主な業務による売上高が2,000万元以上の工業企業。

(注2)重慶市政府が2023年12月に発表した計画で、自動車産業の輸出規模を拡大し、世界クラスのインテリジェント・コネクテッドNEV産業のクラスター構築を目指すもの(2023年12月19日記事参照)。

(曾小桐)

(中国)

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