チッタゴン港でストライキ続く、ターミナルの運営委託に強い反発
(バングラデシュ、アラブ首長国連邦)
ダッカ発
2026年02月10日
バングラデシュのチッタゴン港では、ドバイに本拠を置く港湾運営会社ドバイ・ポーツ・ワールド(DPワールド)との主要ターミナルのリース契約を巡り、労働者がストライキを起こし、特に2月3日以降、港内作業に大きな支障をきたしている。チッタゴン港湾局は、港湾の運営を世界水準に引き上げるため、外国企業にターミナルの開発・運営を委託する動きを進めてきたが(2025年11月26日記事参照)、雇用に不安を抱く労働者などから激しい反発を受けている。
ストライキは海運顧問(大臣に相当)と抗議者による協議の結果、5日に一時停止されたが、すぐに再開されることになった(注)。チッタゴン港労働者評議会のムハンマド・フマユン・カビール調整官は7日、翌8日午前から無期限にストライキを実施すると発表した。チッタゴン港湾局が6日に、関係省庁に対して抗議を主導する15人の出国禁止措置や資産調査を求めたことに関し、対話の姿勢がみられないとして決断が下された。抗議者らは、DPワールドにニュー・ムーアリング・コンテナターミナルの運営を委託する提案の撤回、港長の解任、港長の汚職疑惑に関する包括的調査の実施などを要求している。
このためチッタゴン港では、ストライキの間、コンテナターミナルでの荷役作業が停止し、ターミナル間のコンテナ輸送が中断されるとみられる。トレーラーの出入りを管理するゲートサービスやコンテナ船の着港および出港も停止となる見込みだ。同港はバングラデシュの海上貿易の90%以上を占めており、物流への影響が懸念されるほか、総選挙が2月12日に迫っていることから早期解決が期待されている。
(注)現地の最新情報によれば、8日時点でチッタゴン港のオペレーションが一部再開しているとの情報もある一方で、全面再開の見通しは不透明。
(片岡一生)
(バングラデシュ、アラブ首長国連邦)
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