2025年の腐敗認識指数発表、サブサハラ・アフリカでは汚職などが依然として深刻な問題
(アフリカ)
調査部中東アフリカ課
2026年02月25日
世界各国の腐敗や汚職を監視する国際的なNGO「トランスペアレンシー・インターナショナル(Transparency International:TI)」は2月10日、サブサハラ・アフリカの「2025年腐敗認識指数(Corruption Perceptions Index:CPI)」(注)をプレス発表
した。
発表によると、サブサハラ・アフリカでは腐敗・汚職が依然として深刻な問題となっており、世界で最も状況の悪い地域となっているという。TIは、同地域において、公的資金管理上の汚職、指導者層の政治的誠実性の欠如により、人々の重要なサービスへのアクセスが阻害され、日常生活に影響を与えているとした。さらに、政府による汚職撲滅や民主主義の強化に向けた行動が必要だと指摘した。
世界182カ国を対象とした腐敗認識指数ランキング(腐敗・汚職が少ないほど上位)をみると、首位は前年同様デンマーク、日本は18位となった。サブサハラ・アフリカでは、セーシェルが24位で最も高く、クリーン(腐敗していない)だという。一方、セーシェルにおいても、マネーロンダリング疑惑に関する捜査の遅れなどもあるとされた。カーボベルデ、ボツワナ、ルワンダが50位以内となった。なお、セネガルとガーナが前年から4ランク上昇、エチオピアが3ランク上昇した。
2025年のサブサハラ・アフリカで182カ国中100位以内の国は次のとおり(かっこ内は前年順位、同順位の国もある)。
- 24位:セーシェル(18位)
- 35位:カーボベルデ(35位)
- 41位:ボツワナ(43位)
- 41位:ルワンダ(43位)
- 61位:モーリシャス(56位)
- 65位:ナミビア(59位)
- 65位:セネガル(69位)
- 70位:ベナン(69位)
- 70位:サントメ・プリンシペ(69位)
- 76位:コートジボワール(69位)
- 76位:ガーナ(80位)
- 81位:南アフリカ共和国(82位)
- 84位:ブルキナファソ(82位)
- 84位:タンザニア(82位)
- 96位:エチオピア(99位)
- 99位:ガンビア(96位)
- 99位:レソト(99位)
- 99位:ザンビア(92位)
また、サブサハラ・アフリカの主要国では、ケニアが前年121位から低下し130位、ナイジェリアが前年140位から低下し142位だった。なお、ソマリア、南スーダンが世界で最下位の同率181位だった。
TIによると、北アフリカでは、チュニジア、モロッコは同率91位で100位以内だったが、アルジェリア(109位)、エジプト(130位)、リビア(177位)などは順位が低く、腐敗・汚職が多いという(2026年2月24日記事参照)。
(注)賄賂、公権力の乱用、公的サービス分野での縁故主義、利益相反防止・情報開示などに向けた法制度の有無などの基準に基づき、各国の公的部門の腐敗度について、0(極めて腐敗している)から100(極めてクリーン)まで指数化したランキング。腐敗・汚職が少ないほど順位が高い。
(井澤壌士)
(アフリカ)
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