2025年の腐敗認識指数発表、中東・北アフリカで腐敗・汚職が少ないクリーン度の最上位はUAE

(中東、アフリカ、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、イスラエル、日本、世界)

調査部中東アフリカ課

2026年02月24日

世界各国の腐敗や汚職を監視する国際的なNGO「トランスペアレンシー・インターナショナル(Transparency International:TI)」は2月10日、「2025年腐敗認識指数(Corruption Perceptions Index:CPI)」(注1)をプレス発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。ランキングは世界182カ国を対象とし、腐敗・汚職が少ないほど高位となる。

世界全体でみると、首位は前年同様にデンマーク、前年20位だった日本は18位となった。中東・北アフリカでは、アラブ首長国連邦(UAE)が21位で最も高く、クリーン(腐敗していない)となった。一方、トランスペアレンシー・インターナショナルは、UAEにおけるマネーロンダリングや、国境を越えた汚職事件などへの対策の強化も検討が必要と指摘した。イスラエル、カタール、サウジアラビアが50位以内となったほか、湾岸協力会議(GCC)加盟国6カ国はいずれも70位以内となった。

中東・北アフリカで182カ国中100位以内の国は次のとおり(かっこ内は前年からの変動、同順位の国もある)。

  • 21位:UAE(2ランク上昇)
  • 35位:イスラエル(5ランク低下)
  • 41位:カタール(3ランク低下)
  • 45位:サウジアラビア(7ランク低下)
  • 54位:オマーン(4ランク低下)
  • 56位:バーレーン(3ランク低下)
  • 56位:ヨルダン(3ランク上昇)
  • 65位:クウェート(前年と同順位)
  • 91位:チュニジア(1ランク低下)
  • 91位:モロッコ(8ランク上昇)

腐敗・汚職に対処できていない国も

中東・北アフリカでは、アルジェリア(109位)、トルコ(124位、注2)、エジプト(130位)、イラク(136位)、イラン(153位)、レバノン(153位)、シリア(172位)、リビア(177位)、イエメン(177位)などは順位が低く、腐敗・汚職が多いとされる。

トランスペアレンシー・インターナショナルは、中東・北アフリカ諸国での腐敗・汚職は依然として根深く、多くの政府が公共部門の腐敗・汚職に対処できていないとした。また、政府・公的機関の透明性の向上や、ジャーナリスト、NGO、内部告発者が声を上げる機会の拡大・改善などに取り組む必要があると指摘した。

(注1)賄賂、公権力の乱用、公的サービス分野での縁故主義、利益相反防止・情報開示などに向けた法制度の有無などの基準に基づき、各国の公的部門の腐敗度について、0(極めて腐敗している)から100(極めてクリーン)まで指数化したランキング。腐敗・汚職が少ないほど順位が高い。

(注2)同報告書では、トルコは欧州・中央アジアに分類。

(井澤壌士)

(中東、アフリカ、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、イスラエル、日本、世界)

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