メキシコが太平洋同盟の暫定議長国に就任

(メキシコ、コロンビア、ペルー、ブラジル、コスタリカ、太平洋同盟)

メキシコ発

2026年02月04日

メキシコ外務省、経済省、大蔵公債省は1月30日、メキシコが太平洋同盟の暫定議長国に就任したと共同声明で発表した。太平洋同盟は、メキシコ、コロンビア、ペルー、チリで構成した自由貿易協定(FTA)だ。メキシコは、オブザーバー国や戦略的パートナーとの協力を強化するため、太平洋同盟の対外関係の再定義を戦略的に推進し、太平洋同盟を効果的な協力と国際展開のプラットフォームとして確立するために、メキシコの技術的・財政的能力を活用するとした。

太平洋同盟の拡大に関して、コスタリカの加盟に向けた取り組みやシンガポールとのFTA発効のプロセスを継続すること(2025年5月9日記事参照)をあらためて表明した。金融分野では、金融包摂とイノベーションの強化、持続可能な金融の推進、気候リスクの管理、生産的投資と産業開発のための資金供給を優先し、特に中小零細企業が資金調達スキームにアクセスできるよう注力するとした。また、経済・商業分野では、半導体・自動車・航空宇宙・医療機器・電気自動車(EV)・レアアースなどの国際的に重要なセクターを推進する。特に、物流インフラ、デジタルコネクティビティ、そしてサプライチェーンの再配置による中小企業強化など、競争力強化や雇用創出の原動力となる戦略的投資を誘致するとした。

ペルー、メキシコの暫定議長国就任は支持

ペルー政府は2025年11月3日に、メキシコ政府がベッツィー・チャベス元首相の亡命を認めたことなどを理由にメキシコとの国交断絶を公表している(2025年11月6日記事参照)。2026年1月25日にメキシコ外務省は、メキシコ政府の要請とペルー政府の合意に基づき、ペルーにおけるメキシコの外交代表部をブラジルが引き受ける声明を発表したばかりであり、両国は依然として緊張関係にある。しかし、ペルー外務省のエリック・アンダーソン・マチャド事務次官は、コロンビアからメキシコが太平洋同盟の暫定議長国を引き継ぐことに関して、「ペルーは太平洋同盟の目標達成に向けて、支持をあらためて表明する」と述べ、「(メキシコの)あらゆる成功を願う」と就任を認めた(「ラ・ホルナーダ」紙1月30日付)。

(阿部眞弘)

(メキシコ、コロンビア、ペルー、ブラジル、コスタリカ、太平洋同盟)

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