サブサハラ・アフリカの経済成長率予測、2025年は4.0%、2026年は4.3%、世界銀行見通し

(アフリカ、ナイジェリア、南アフリカ共和国、エチオピア、ケニア、コートジボワール、ガーナ、タンザニア、コンゴ民主共和国)

調査部中東アフリカ課

2026年01月29日

世界銀行は1月13日、「世界経済見通し」(プレスリリース英文外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます和文外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を発表した。同行は、サブサハラ・アフリカ(SSA)地域における2025年の成長率を4.0%と推計した。2026年と2027年の成長率については、それぞれ4.3%、4.7%と堅調な推移を見込んでいる。これは世界経済全体の推計・予測値(2025年2.7%、2026年2.6%、2027年2.7%)を大幅に上回っている(2026年1月19日記事参照)。

SSA地域主要国の2025年の成長率をみると、ナイジェリアでは、サービス業の拡大と農業の緩やかな回復に支えられて4.2%と小幅上昇した。南アフリカ共和国では、電力供給の改善や農産物の豊作などを背景に1.3%と堅調に推移した。エチオピアでは、2024年の8.1%から7.2%へと鈍化しつつも、高水準を維持した。

インフレ率は全体的に低下しているものの、価格変動の大きな品目を除いたコアインフレ率は2年ぶりに上昇し、一部の国では中央銀行が金融緩和の停止や利上げに踏み切った。金融環境は総じて改善傾向にあり、国債利回りの低下や対米ドルでの通貨高が進む中、ケニアやナイジェリアなどでは国際資本市場での資金調達環境が持ち直している。

SSAにおける2026年、2027年の成長率の堅調な推移見通しは、外部環境が悪化しないことや治安の改善を前提条件としている。しかし、成長率は依然としてSSAの長期平均を下回り、極度の貧困の削減には不十分とみられる。また、コートジボワールやケニア、南アなど米国への輸出依存度が高い一部の国では、2025年9月末に失効した米国のアフリカ成長機会法(AGOA)が延長されなかった場合、経済に重大な影響が及ぶ可能性があるという。AGOAの延長法案は米国連邦議会下院を通過し、これから上院で審議される予定。下振れリスクとしては、紛争、気候変動の激化、政府開発援助(ODA)のさらなる縮小、世界経済減速などが指摘されている。

日系企業が注目するSSAの主要国(注)について、2026年の予測成長率は次のとおり。

  • ケニア:4.9%
  • ナイジェリア:4.4%
  • 南ア:1.4%
  • コートジボワール:6.4%
  • ガーナ:4.6%
  • タンザニア:6.2%
  • エチオピア:7.1%
  • コンゴ民主共和国:5.1%

(注)2025年度 海外進出日系企業実態調査(アフリカ編)において、今後の注目国とされた上位10カ国のうち、SSAの8カ国。

(天神和泉)

(アフリカ、ナイジェリア、南アフリカ共和国、エチオピア、ケニア、コートジボワール、ガーナ、タンザニア、コンゴ民主共和国)

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