シンガポール、金融政策維持を決定

(シンガポール)

シンガポール発

2026年01月30日

シンガポール通貨金融庁(MAS、中央銀行に相当)は1月29日、現行の金融政策を維持すると決定した(MASプレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。2025年1月と4月に2回連続で金融緩和を実施した後、7月、10月は政策を据え置いており、今回で3回連続の政策維持となる。

MASは政策金利を設定せず、シンガポール・ドル(Sドル)の名目実効為替レート(NEER)の誘導目標(政策バンド)を定める独自の金融政策を採用している。

今回の政策決定の背景には、景気の底堅さとインフレの正常化が同時に進んでいることがある。2025年は人工知能(AI)関連投資の拡大を背景に製造業や関連サービスが好調に推移し、経済成長率は政府の予測を上回った(2026年1月7日記事参照)。2026年の成長ペースはやや鈍化する見通しだが、通年で需要が供給を上回る状態が続くと見込まれている。

MASコアインフレーション指数(MASコア、注)上昇率は、2025年第4四半期に前年同期比1.2%となり、前期の0.4%から上昇した。2025年通年では、MASコアインフレ率は0.7%となり、2024年の2.8%を大きく下回った。2026年の上昇率は1.0~2.0%になる見通し。

(注)消費者物価指数(総合)から住宅関連費と自家用道路交通関連費を除いた指数。

(中島諒士)

(シンガポール)

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