2025年実質GDP成長率7.7%を記録、建設業が成長

(ウズベキスタン)

タシケント発

2026年01月30日

ウズベキスタン国家統計委員会は1月21日、同国の2025年の実質GDP成長率を7.7%と発表した。2024年の6.7%、2023年の6.3%に続き安定した成長が続いている。

産業別統計をみると、2025年第3四半期でGDP総額の24.8%を占める鉱工業の成長率が6.8%(前年比0.3ポイント増)。同じく、GDP総額の16.2%を占める農林水産業の成長率は4.4%(前年比1.0ポイント増)だった。

比較的大きな伸びを示したのは建設業だ。2025年第3四半期でウズベキスタンの全GDPに占める割合は7.1%。2025年の成長率は14.2%で、前年の10.0%から加速した。建設業ではタシケント市の拡張を目指す「新タシケント」プロジェクトが進捗しており、2025年末時点で、同市における工事面積は300万平方メートルに達した。当プロジェクトは人口増加に伴う需要への対応の一環として位置付けられる。ウズベキスタンの人口は2026年1月1日時点で3,823万7,000人に到達。2025年同日の3,754万2,000人から1年間で69万5,000人増加した。

貿易面では、投資産業貿易省の発表(1月7日)によると、2025年の輸出額は334億ドルで前年比23%増加。観光業、食品および建設資材、ITサービスといった新規輸出分野の拡大が寄与したという。同国の主要輸出品である金の国際価格の上昇も影響しているとみられる(2026年1月16日記事参照)。統計委員会によると輸入額は18.5%増、輸出入総額は20.7%増加した。

統計委員会の発表(1月21日)によると、消費者物価指数は前年12月比7.3%増(前年比2.5ポイント減)だった。ウズベキスタン中央銀行の調査によると、2025年12月時点の市民の今後1年間の期待インフレ率は、11.5%となった。その要因として、公共料金や燃料・エネルギー価格、交通費の上昇を挙げる回答が多かった。また、市民が値上がりを実感した財・サービスとしては、肉・乳製品、ガソリン・燃料、果物・野菜などが挙がった。実質総所得は前年比9.2%増(前年比2.5ポイント減)と、成長が鈍化した。

シャフカト・ミルジヨエフ大統領は2026年の国民向け新年あいさつで、2025年にウズベキスタンのGDPが初めて1,450億ドルを超え、「中所得国としての地位を確立した」と述べた。また、2026年を「マハラ(村、地区)と社会発展の年」と定め、「新ウズベキスタン」として数千に及ぶマハラのインフラ整備を進めると宣言した。

(竹内アイシェギュル)

(ウズベキスタン)

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