モザンビーク南部を中心に大規模水害が発生
(モザンビーク)
マプト発
2026年01月23日
モザンビークでは2025年12月から本格的な雨期が始まり、例年より激しい降雨による水害被害が増加している。特に、首都マプトを含むモザンビーク南部では2026年1月8日以降、豪雨が断続的に続いており、都市水害、河川流域での洪水、地滑りなどが発生している。モザンビーク災害リスク管理・低減庁(INGD)による水害被災者の推計によると、2025年12月21日から2026年1月13日までは2万3,810世帯、12万3,495人だったものが、1月19日までの累計では11万1,937世帯、59万4,681人と、5倍近く増加した。
水害に被災した避難民は1月20日時点で5万5,000人以上と見積もられており、モザンビーク政府はマプト市、マプト州、ガザ州に合計60カ所の避難民用宿泊所を設置し、食料供給、医療サービス提供などの人道支援を実施している。政府は人道支援に総額140億メティカル(約347億2,000万円、1メティカル=約2.48円)が必要と見積もっており、他国政府や国際機関の支援も受けているものの、66億メティカルが不足しているとしている。
豪雨の影響は、物流インフラにも及んでいる。首都マプトから最北洲のカーボデルガード州まで伸びる国道1号線は、マプト州とガザ州の境界周辺が河川の氾濫により冠水し、1月21日現在も該当箇所は通行止めとなっている。運輸通信省の調査では、国内の道路のうち、約152キロメートル分が完全に破壊された。
モザンビークでは、2019年の雨期にサイクロン「イダイ」が上陸して以降、サイクロンや熱帯低気圧などによる水害が定期的に発生している。南部での大規模水害の発生は、2023年の雨期以来となる(2023年3月23日記事参照)。
日本の外務省も本件について、海外安全情報
を出している。
(松永篤)
(モザンビーク)
ビジネス短信 9053b6cc726a82cb




閉じる
