ペルー大統領、ベネズエラと地域の状況改善に期待、米国の対応に言及せず

(ペルー、ベネズエラ、米国、中南米)

リマ発

2026年01月06日

ペルーのホセ・ヘリ大統領は、米国トランプ政権がベネズエラへの軍事侵攻によって同国のニコラス・マドゥーロ大統領とシリア・フローレス夫人を拘束した件について(2026年1月5日記事参照)1月3日、X(旧Twitter)で「ベネズエラで民主主義と自由の新時代が始まる。1月3日から、海外に住むベネズエラの人々が祖国で再会できるようになるだろう。地域の治安改善と繁栄の可能性も出てきた」と今後のベネズエラ情勢と地域の治安改善に期待するメッセージを出した。

米国政府の対応については言及していない。ペルー政府は2024年に実施されたベネズエラ大統領選挙で当選したマドゥーロ氏を大統領と認めておらず、米国に近いスタンスを取る。

地元のテレビとラジオは1月3日、首都のリマをはじめアレキパ、イカ、チクラヨなど全国各地で在住ベネズエラ人が集まる様子を中継した。ベネズエラの国旗を振り「自由なベネズエラ」と叫ぶ様子や、ベネズエラの歌と舞踊で歓喜を表す様子が伝えられた。多くのベネズエラ人が「条件が整えば、母国に戻り家族や友人に会いたい」とコメントした。

ペルー移民局によると2016年から2023年6月末までにペルーへ移住したベネズエラ人は161万7,624人だった。ペルーとベネズエラは国境を接しておらずコロンビア、エクアドル、チリなど周辺国を経由して入国するケースが多いという。また、入国管理局を通さない不法移民も含めると人数はさらに増えるとみられ、ベネズエラ人の逃亡先国としてはコロンビアについでペルーが2番目に多いとされている。

(石田達也)

(ペルー、ベネズエラ、米国、中南米)

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