2025年中国ペット産業年次大会開催、同年の産業動向を総括
(中国)
上海発
2026年01月27日
中国・武漢市で2025年12月23〜25日にTOPS它博会が主催する「中国ペット産業年次大会」(THE ONE PET Summit)が開催された。本大会は、毎年5月に上海で開催されるペット専門展示会「THE ONE PET SHOW」の関連イベントであり、中国ペット産業の最新動向を把握する催事となっている。7回目の開催となる今回は、ペット関連商品の高品質化・専門化を中心とした市場構造の変化が主要な議題として取り上げられた。
会場の様子(主催者提供)
大会での報告によると、中国ペット市場では、従来のコストパフォーマンス重視の消費から、科学的な飼育や栄養学に基づくフード、機能性の高い用品、デザイン性に優れたアパレルなど、より高付加価値な製品を選好する傾向が強まっている。特に、オフライン店舗での試着など体験の価値が見直され、ペットショップの役割が再び重要になっている。
中国のペット関連市場規模は2025年1~9月で1,084億8,400万元(約2兆4,582億円、1元=約22.66円)となり、通年では最大1,600億元(約3兆6,256億円)規模まで拡大することが見込まれる。全国のペットショップ数は、2025年1~9月で約1,270店舗減少し9万4,891店舗だったが、杭州や北京などの大都市圏では増加傾向が続く。消費の約44%は依然としてオフラインチャネル(注1)が占めており、リアル店舗の存在感は大きい。
会場内の企業出展ブース(主催者提供)
ペット用医薬品・健康補助食品分野では、ペットの高齢化に伴う疾患などを背景に、年齢・疾患別のサプリメントへの需要が急速に拡大した。心血管疾患、腫瘍、腎臓病といった領域は潜在ニーズが大きく、今後の成長が期待される分野の1つだ。
また、犬や猫以外の小動物・エキゾチックアニマル市場が拡大している。中でも、鳥類と爬虫(はちゅう)類の人気が高まり、その販売額は、鳥類は前年同期比10%以上、爬虫類は20%以上増加し、市場の成長を支えている。小動物・エキゾチックペットの飼育者は2,000万人以上に達し、飼育者の年齢層は30〜45歳が中心となっている。
さらに、ペット同伴の飲食、カスタムケーキ、フレッシュフード、ペットパーク(注2)など、体験重視の消費が広がっている。2025年に改正された「中国治安管理処罰法」により、ペットによる迷惑行為や危険行為に対する行政処罰が厳格化された。これによって、ペットのための安全な遊び空間の需要はさらに高まるとみられる。
(注1)病院の利用も含む。
(注2)犬・猫・その他ペットと飼い主が安全かつ快適に過ごせるよう設計された専用スペース・公園を指す。
(謝慶凱)
(中国)
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