インドの経済成長率、2025年度は7.2%前後の見通し
(インド)
調査部アジア大洋州課
2026年01月30日
インドの2025年度(2025年4月~2026年3月)の実質GDP成長率予測について、アジア開発銀行(ADB)、世界銀行、IMFの3機関は、それぞれ最新予測(注1)を発表した。これらによると、2025年度の成長率予測は平均7.2%(7.2~7.3%)(注2)だった(添付資料表参照)。いずれの機関も、前回予測から平均して0.8ポイント(0.7~0.9ポイント)引き上げたかたちだ。2026年度の成長率は平均6.5%(6.4~6.5%)で、IMFのみが前回予測から上方修正を行い、ADBと世界銀行は据え置いた。
2025年度成長率の上方修正について、各機関は次のように説明している。
- ADB:製造業およびサービス業など供給サイドが堅調に拡大していることに加え、需要面でも消費や投資が活発化しているため。
- 世界銀行:物品・サービス税(GST)の引き下げや農村部における実質家計所得の改善によって民間消費が活発化し、国内需要が堅調に推移しているため。
- IMF:2025年度第3四半期(2025年10~12月)の実績が予想を上回り、また第4四半期も好調なモメンタムが想定されるため。
なお、上記3機関は、インフレ率についても予測を発表している。足元では、食品のインフレ率がマイナスに振れ低水準で推移しているが(2026年1月15日記事参照)、いずれの機関も、今後はインド準備銀行(RBI、中央銀行)が定める物価安定目標(4%±2%)に収まる範囲に復調すると見通す。
(注1)ADBは2025年12月10日、「アジア開発見通し(2025年12月版)
」を発表。世界銀行は2026年1月13日、「世界経済見通し(2026年1月版)
」を発表。IMFは1月19日、「世界経済見通し(2026年1月版)
」を発表。
(注2)3機関がそれぞれ発表した予測の平均値。かっこ内は各機関の予測値の幅(下限と上限)を示す。
(深津佑野)
(インド)
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