中国王毅外相とAUユスフ委員長が戦略対話、中国はアフリカと人的交流の取り組み実施
(アフリカ、中国)
調査部中東アフリカ課
2026年01月19日
中国の王毅・共産党中央政治局委員兼外交部長(以下、外相)は、1月7~12日の日程で、エチオピア、ソマリア、タンザニアを訪問し、滞在中にレソトおよび南アフリカ共和国の外相と電話会談した(2026年1月19日記事参照)。8日にエチオピアを訪問した際、アフリカ連合(AU)のマハムード・アリ・ユスフ委員長と戦略対話を実施し、AU本部で開催された「2026中国・アフリカ人文交流年(The 2026 China-Africa year of People-to-People Exchanges)」の式典に共同出席した。
戦略対話では、近代化やグローバルガバナンス、アフリカ産品の中国での無関税措置のほか、エチオピア、ソマリア、ケニアなど「アフリカの角」と呼ばれる地域の平和と発展に向けた取り組みなどについて意見交換が行われた。
AUは「一つの中国」原則へのコミットメントを再確認し、中国とともに国際法に基づく世界秩序、主権と領土保全の尊重、紛争の平和的解決の重要性を強調した。
また、さまざまな分野における中国とAUの協力について、中国の第15次5カ年計画とAUの「アジェンダ2063」第2次10カ年実施計画、中国・アフリカ協力フォーラム(FOCAC)コミットメントとの間における整合性を強化することが重要だとした。
さらに、王外相とユスフ委員長は「2026中国・アフリカ人文交流年」の式典に共同出席した。式典には、エチオピアのタイ・アツクセレッサ大統領やコンゴ共和国のジャン・クロード・ガコソ外務・仏語圏・在外自国民相のほか、AU関係者らなどアフリカ各国から200人以上が参加した。王外相は、基調講演で「2026中国・アフリカ人文交流年の立ち上げは、習近平国家主席とアフリカ各国指導者が共同で合意した重要な取り組みである」と述べた。今後は、取り組みの一環として、音楽やスポーツイベントといった文化交流や学術会議開催のほか、貧困削減のためのプロジェクト、アフリカ関係者の中国視察、経済フォーラムや首脳会議など幅広いイベントやプロジェクトの実施が予定されている。
(坂根咲花)
(アフリカ、中国)
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