PEZAの2025年投資認可額は約2,609億ペソ、前年比21.9%増
(フィリピン)
マニラ発
2026年01月19日
フィリピン経済特区庁(PEZA)は2025年12月24日、2025年の投資認可額が2,608億9,000万ペソ(約6,783億1,400万円、1ペソ=約2.6円)、前年比21.9%増だったと発表した。2,500億ペソの年間目標を達成した。認可件数は314件(前年比23.4%増)で、うち41件(約2,146億300万ペソ)が大型プロジェクトだった。輸出収入115億2,200万ドル、7万8,741人の直接雇用創出が見込まれる。
業種別では、製造業が152件(1,505億1,700万ペソ)と最も多く、次いでITビジネスプロセスマネジメント(IT-BPM、注1)が67件(110億8,500万ペソ)、経済特区開発が26件(764億6,900万ペソ)だった。そのほか、物流、公共事業、国内市場向け事業、観光なども認可された。国・地域別では、日本(326億ペソ)が最も多く、ケイマン諸島(166億9,400万ペソ)、韓国(114億6,400万ペソ)、シンガポール(111億8,700万ペソ)、中国(68億670万ペソ)が上位だった。
PEZAは、2025年12月には7件(236億8,900万ペソ)の投資を認可した。うち3件(231億2,300万ペソ)が大型投資で、高級ホテルブランドおよびMICE(注2)施設開発、医療用を含む手袋製造施設の設立、EMS-SMS(注3)製造業企業の拡張が含まれる。また、PEZAは2026年、投資認可額3,000億ペソ、新規経済特区開設30カ所を目標としており、1月には14カ所の経済特区が開設される予定だ。
現地報道によれば、PEZAのテレソ・パンガ長官は、2026年に多くの投資が見込まれる国として、日本、米国、中国、シンガポール、韓国を挙げたという(2025年12月26日付「ビジネス・ワールド」)。特に、韓国とは2024年に自由貿易協定(FTA)が発効している(2024年12月25日記事参照)。また、サムスン電機フィリピン(SEMPHIL)が2025年11月、「CREATE MORE法(共和国法第12066号、注4)」に基づく優遇措置初適用となる拡張投資を行っており、関連投資が期待されている。(2025年11月12日記事参照)
(注1)IT-BPMとは、ITを活用した業務委託サービス全般を指し、さまざまなサービス分野を包含する。その範囲はコールセンター、医療情報管理、バックオフィス業務からソフトウエアサービス、ゲーム開発、アニメーション制作まで多岐に及ぶ。
(注2)MICEとは、会議、インセンティブ・ツアー、国際会議、展示会など多数の集客を伴うイベントのこと。
(注3)EMS-SMS事業とは、電子機器製造サービスおよび半導体製造サービス事業のこと。
(注4)CREATE MORE法は、「the Corporate Recovery and Tax Incentives for Enterprises to Maximize Opportunities for Reinvigorating the Economy(経済再活性化のための機会最大化を目指す企業復興税優遇措置)」の略。
(西岡絵里奈、アギラー・パールホープ)
(フィリピン)
ビジネス短信 7258f42ac0a0696b




閉じる
