タイ商務省、輸出管理上のライセンス制度案を公示
(タイ)
バンコク発
2026年01月08日
タイ商務省外国貿易局(DFT)は2025年12月29日、輸出管理に関わるデュアルユース品目(DUI)の輸出(再輸出を含む、以下同じ)に関するライセンス(輸出許可)制度の規制案を発表した。あわせて、パブリックコメントの募集を開始し、関係者は2026年1月12日までDFTウェブサイト(注)で意見を表明することができる。
規制案は3つの通達案に分かれている。DFTは2026年第1四半期から、ライセンス制度の運用を開始する方針を示していた(2025年10月3日記事参照)。今回発表された通達案の主な内容は次のとおり。
核兵器や原子力に関する「カテゴリー0」のDUIを規定。DUIコードは「0A」(システム・機器・部品)、「0B」(試験・検査・製造機器)、「0C」(材料)に分かれる。国家戦略品目管理リスト〔下記(3)参照〕で指定され、許可申請(ライセンス)の対象となる。
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民生品の輸出の許可を申請するための基準・方法・条件を規定。輸出者は、輸出予定日の155日前から65日前までの間に、DFTのSMART-Iシステム
への登録、e-TCWMDシステム
による申請書および必要書類〔技術仕様、主要部分の画像、有効な最終用途(エンドユース)証明、取引内容、受取人、最終需要者(エンドユーザー)および購入者の身元情報など〕の提出などを行う。 - 単一のライセンス(輸出許可)において、許可された数量の範囲内で最大5品目まで、90日間、1人の受取人に出荷することが可能。
- 審査手続きは、申請後60日間を要する。最初の1~15日間は提出書類の確認、その後1~45日間はライセンス付与の決定に充てられる。DFTは審査期間を2回まで延長可能。延長期間はそれぞれ30日を超えないものとする。
- ライセンスを受けた申請者は、輸出前に、通関に使用するインボイス情報e-TCWMDシステムを通じてDFTに通知する。5日以内にインボイス1枚に対する輸出許可がタイ税関のシングルウィンドウ(全国税関窓口)にリンクされる。
- 輸出報告書は、申告完了ステータスの輸出申告書類とともに、輸出日から30日以内にe-TCWMDシステムを通じてDFTに提出する。ライセンス取得後に、輸出しない場合は、ライセンスの有効期限から30日以内にDFTに報告する。
(3)国家戦略品目規制リストに関する通達案
:大量破壊兵器の拡散に関連する品目を次の2種類に分類。
(a)リスト1に規定されるDUI
(b)リスト2に基づき、最終用途(エンドユース)または最終需要者(エンドユーザー)が大量破壊兵器に関連すると疑われる品目
(注)パブリックコメントはそれぞれの通達案について、次のDFTウェブサイトから意見提出が可能。
(藪恭兵、シリンポーン・パックピンペット)
(タイ)
ビジネス短信 6bbad13359cd5414




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