アフリカの経済成長率予測は、2026年に4.0%、2027年に4.1%、アフリカ諸国が高成長上位に

(アフリカ、世界、ケニア、エチオピア、ナイジェリア、エジプト、南アフリカ共和国)

調査部中東アフリカ課

2026年01月20日

国連経済社会局は1月19日に世界経済に関する報告書「2026年の世界経済情勢と展望」のアフリカ編をプレスリリースした外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。報告書によると、世界の経済成長率は2026年に2.7%にとどまるが、アフリカ諸国は世界の成長率を大幅に上回る。アフリカの経済成長率は2026年に4.0%、2027年に4.1%と堅調に推移する見込みだ。また、これは新型コロナ前の2010年から2019年の平均の3.8%を超える成長率だ。

東アフリカは、2026年にエチオピアとケニアの堅調な成長に牽引され、また、地域統合と再生可能エネルギーの拡大もあり、世界の各地域の小分類(サブリージョン)別で最も高い5.8%の予測だ。西アフリカはナイジェリアの経済改革や貴金属価格上昇により4.4%の成長を見通す。北アフリカは観光業の回復などもあり、4.1%との予測だ。他方、南部アフリカの2026年の経済は前年より拡大するものの、米国関税引き上げの影響などにより、2.0%成長にとどまるという。

なお、アフリカ地域全体では、原油・金などが米国関税免除になっていることもあり、米国関税の影響は限定的だ。さらに2025年は貴金属や農産物の輸出が増加し、輸送機器の輸入も増加するなど貿易は拡大した。一方、アフリカ成長機会法(AGOA)の失効と米国の関税措置は、衣料品の輸出業者にとっては課題となるほか、アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)の実施進捗も遅いという。

加えて、同報告書では、アフリカにおいて、ODAの減少、不透明な世界貿易・金融環境といった逆風もあるとも指摘している。あわせて、アフリカ諸国の約4割が債務危機状態または高リスク状態にあると指摘した。

アフリカ諸国が高成長上位に

アフリカの経済規模が大きい主要国の2026年の成長率をみると、エジプトが4.5%、ナイジェリアが3.8%、南アフリカ共和国が1.4%、アルジェリアが3.6%、モロッコが4.2%となった。また、世界の成長率のトップ13カ国のうち、アフリカ9カ国が入った(世界10位が6.3%同率で4カ国)。

2026年の世界の成長率上位10位は次のとおり。

  • 南スーダン:26.2%
  • ガイアナ:24.0%(中南米)
  • ルワンダ:7.2%
  • ニジェール:6.7%
  • インド:6.6%(南アジア)
  • ギニア:6.5%
  • ブータン:6.5%(南アジア)
  • セネガル:6.5%
  • ウガンダ:6.4%
  • コートジボワール:6.3%
  • ベナン:6.3%
  • エチオピア:6.3%
  • シリア:6.3%(西アジア)

なお、2026年に日本は0.9%成長、中東諸国を含む西アジアは4.1%成長の見込みだ(2026年1月19日記事参照)

(井澤壌士)

(アフリカ、世界、ケニア、エチオピア、ナイジェリア、エジプト、南アフリカ共和国)

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