2025年の山東省の貿易総額は史上最高を更新
(中国)
青島発
2026年01月29日
山東省政府は1月20日、2025年の山東省の貿易動向を発表した。税関統計によると、2025年の山東省の貿易総額は初めて3兆5,000億元(約77兆円、1元=約22円)を突破し、過去最高を更新するとともに、中国の省・直轄市・自治区の中での順位を前年よりも1つ上げて、全国5位となった。伸び率は前年比4.5%増となり、3年ぶりの高水準だった。全国の貿易総額に占める割合は7.8%となり、全国の貿易総額の伸びに対する寄与率は9.1%に達した(2025年の中国全体の貿易動向は2026年1月20日記事参照)。内訳は、輸出額が4.0%増の2兆1,600億元、輸入額が5.1%増の1兆3,700億元だった。
都市別にみると、青島市の貿易総額が9,128億9,000万元(前年比0.6%増)となり、山東省全体の25.9%を占め、引き続き全省をリードした。青島市に続き、煙台市、濰坊(イホウ)市、済南市の順で総額が大きかった。また、山東省内の16都市のうち、済南市、棗荘市、聊城市、煙台市、泰安市の5市では貿易総額の伸び率がそれぞれ24.7%、18.8%、15.5%、13.7%、10.8%となり、2桁成長を記録した。
相手国・地域別にみると、「一帯一路」沿線国との貿易総額が2兆2,600億元(前年比7.6%増)となり、全体の6割を超えた。特にアフリカ、中東地域、中央アジア5カ国との貿易が伸び、それぞれ38.6%、18.5%、55.2%の高い増加率だった。このほかEU、ロシア、ブラジルとの貿易がそれぞれ5.1%、4.4%、7.1%増加した。
2025年の日本との貿易総額は、前年比4.6%増の1,775億元だった。輸出額は5.5%増の1,445億元、輸入額は1.1%増の330億元だった。
品目別にみると、輸出では、農産物の輸出額が1,668億3,000万元(1.2%増)となり、山東省は引き続き全国最大の農産物輸出省となった。電気・機械製品の輸出額は1兆600億元(8.7%増)となり、輸出全体の48.9%を占めた。特に自動車、電子部品、ゲーム機の輸出がそれぞれ22.4%、23.2%、25.7%増加した。ハイテク製品の輸出は34.6%増加し、「新三様」(電気自動車、リチウムイオン電池、太陽電池を指す)の輸出は37%増加した。自主ブランド製品の輸出額は前年比10.5%増の5,683億6,000万元となった。
輸入では、原油と金属鉱石の輸入額がそれぞれ7.7%、24.4%増加し、両者の輸入額を合わせると計6,716億元となり、輸入額全体の49.1%を占めた。電気・機械製品の輸入額は2,336億元(1.2%増)となり、なかでも集積回路が16%増、コンピュータおよびその部品が6.6%増加した。農産物の輸入は1,542億元(3%増)で、大豆、水産物、肉類がそれぞれ6.5%、17.6%、2.5%増加した。
青島税関の担当者は、世界の貿易動向が不安定な中、輸出入企業(特に中小企業)をサポートするため、税関と企業との「対面交流会」を定期的に実施し、企業が抱える課題の収集と迅速な対応に注力すると述べた。
(朱秀霞)
(中国)
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