米テキサス州の半導体助成、TOPPAN関連会社テクセンドフォトマスクに交付へ

(米国、日本)

ヒューストン発

2026年01月22日

米国テキサス州のグレッグ・アボット知事(共和党)は1月14日、同州の半導体支援助成金プログラム「Texas Semiconductor Innovation Fund(TSIF)」から1,520万ドルの助成金を日系企業のテクセンドフォトマスク・ラウンドロック(Tekscend Photomask、本社:テキサス州ラウンドロック(注1)に交付すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

同社は半導体製造に不可欠な半導体回路の設計図となる原版「フォトマスク」を製造・販売しており、今回の助成により、同社の製造施設拡充を支援し、総額2億2,300万ドルを超える同社の投資計画の一部を補填(ほてん)する。複数段階の拡充を計画しており、40%以上の生産能力増強を見込む。設備の刷新によって、12ナノメートル(nm)技術ノードに対応した高精度フォトマスクの供給を目指す。これにより、人工知能(AI)、産業機器、自動車、ワイヤレス通信関連機器など、多様な用途向けの半導体製造を支える体制が強化される。さらに、50人の高技能雇用の創出を見込み、地域経済への貢献も期待されている。

アボット知事は「テキサスは集積回路が生まれた地で、今後の半導体産業を牽引する場所である」として、今回の投資がテキサス州の半導体サプライチェーン強化に寄与するものと強調した。

日系企業としてTSIF助成を受けるのは、東京エレクトロン、三菱ガス化学ピュアケミカルズに続き、同社が3社目だ(2025年8月8日記事参照)。TSIF助成全体では、スペースXはじめ米企業4社、サムスンなどの韓国企業3社、研究・高等教育機関5校・機関など、今回を含め15件(注2)が選出されている。

(注1)テクセンドフォトマスク(旧・トッパンフォトマスク、2024年11月社名変更)は、半導体用フォトマスクの製造・販売会社として、TOPPANホールディングス(旧・凸版印刷)からの会社分割により設立。2022年4月から営業を開始。1987年からテキサス州ラウンドロック(オースティン近郊)に米国法人を構える。

(注2)助成の発表順に、インテリジェント・エピタキシー・テクノロジー(412万ドル)、ドンジン・セミケム(240万ドル)、シリコン・ラボラトリーズ(2,325万ドル)、コミコ・テクノロジーズ(200万ドル)、スペースX(1,730万ドル)、東京エレクトロン(308万ドル)、三菱ガス化学ピュアケミカルズ(530万ドル)、オースティン・コミュニティカレッジ(360万ドル)、サムスン・オースティン・セミコンダクター(2億5,000万ドル)、イェリコ(130万ドル)、テンプル・カレッジ(980万ドル)、テキサス量子研究所(480万ドル)、プレーリービューA&M大学(198万ドル)、テキサス州立テクニカル・カレッジ(350万ドル)。

(キリアン知佳)

(米国、日本)

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