中国工業情報化部、自動運転レベル3で長安汽車と北汽集団の2車種を認可

(中国)

成都発

2026年01月07日

中国の工業情報化部は2025年12月15日、重慶長安汽車(長安汽車)と北汽藍谷麦格納汽車(北汽マグナ、注)の2車種を自動運転レベル3(条件付き自動運転)車両として認可し、車両登録とともに、重慶市と北京市の指定区域で公道走行試験の開始を認めたと発表した。

2車種は、長安汽車傘下のブランド「深藍(Deepal)」と、北汽マグナのブランド「極狐(Arcfox)」のそれぞれ純電動車(BEV)セダンで、自動運転レベル3の走行試験について中国国内で初めて認可を取得した車種となった。

長安汽車は今回の認可取得について12月17日、同社のWeChat公式アカウントにおいて、自社開発の先進運転支援システム「天枢智能」に依拠し、レベル3の自動運転の設計・開発、テスト検証、生産運営、フィードバックを取り入れた継続的な改善・アップデートなどの面で経験を積み、先進的な管理・体系能力を蓄積してきたことで、自動運転の量産へと進むための重要な基盤を築いたと強調した。

2025年12月16日付の新京報によれば、同社は2026年第1四半期に、長安車聯科技を主体とした公道試験を開始し、国家の関連法規や政策の正式施行後に一般消費者向けの製品認可取得と市場投入を予定している。また、「深藍(Deepal)」に加えて自社ブランド「阿維塔(アバター)」および「啓源」でもレベル3対応モデルを発売する計画であり、レベル3車両の量産展開により、将来的には15万元(約330万円、1元=約22円)程度の車種にも展開可能になると報じている。

なお、2025年12月12日付の中国汽車報によると、同年1~9月の中国におけるレベル2システム搭載乗用車の販売台数は前年同期比21.2%増となり、市場浸透率(乗用車の販売台数全体に占める割合)は64%に高まっている。

工業情報化部など6部門が2025年11月26日に発表した「消費財の供給と需要の適合性を高め、消費を一層促進するための実施プラン」では、2027年までに、3つの1兆元規模の消費分野と10分野の1,000億元規模の消費ホットスポットを形成するなどの目標を掲げ、この中でインテリジェント・コネクテッド・新エネルギー車は重点分野の1つに挙げられている(2025年12月4日記事参照)。同分野の産業チェーン発展に伴い、交通インフラの改修や都市交通管理を含む関連分野にも波及効果が広がり、関連産業全体の活性化をもたらすとみられる。

(注)中国自動車大手の北京汽車と、カナダの自動車部品大手マグナ(Magna International)による合弁会社で、主に高機能電気自動車ブランドを手がける。

(王植一)

(中国)

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