大規模セール「Buen Fin」が過去最高の売り上げ、オンライン販売は総額の21%に
(メキシコ)
メキシコ発
2025年12月22日
実店舗およびオンラインの大規模セール「ブエン・フィン(Buen Fin、注1」」が11月13~17日に実施された。メキシコ経済省のプレスリリース
およびメキシコオンライン販売協会(AMVO)のレポート
によると、セールに登録した企業数は約21万5,000社。期間中の総売上高は前年比26.6%増の2,192億ペソ(約1兆8,851億円、1ペソ=約8.6円)で、目標額2,000億ペソを上回り過去最高を記録した。オンライン売上高は459億ペソで、総売上高に占める割合は21%に達し、全体の伸び率を上回る前年比31%増となった。
購入者アンケートによると、ミレニアル世代(29~44歳)が約半数を占め、Z世代(18~28歳)が31%と続いた。約4割がオンラインのみで購入、約4割が実店舗とオンラインを併用して購入に至っている。売り上げ上位品目は、オンラインでは「電子機器」「ファッション」「美容・パーソナルケア用品」「玩具」「家電製品」、実店舗では「ファッション」「電子機器」「家電製品」「保存用食料品」「家具・インテリア」だった。決済手段はクレジットカードが約半数を占め、BNPL(後払い決済、注2)サービスが初めて上位5位にランクインした。
メキシコにおける「ブエン・フィン」以外の大規模セールは、5月下旬~6月上旬に開催されるオンラインに特化した「ホット・セール(Hot Sale)」(2025年7月11日記事参照)や、「ブエン・フィン」直後の11月下旬に開催される「ブラックフライデー(Black Friday)」がある。
(注1)毎年11月中旬に開催される、オンラインおよび実店舗での大規模セール。2025年は第15回の開催だった。
(注2)「Buy Now, Pay Later(今買って後で支払う)」の略称。クレジットカードのような厳格な与信審査が不要な後払い決済サービスで、銀行口座やクレジットカードを持たない層でも利用できるのが特徴。利用者は商品購入後、コンビニエンスストアでの現金払いやデビットカードなどで代金を支払う。
(深澤竜太)
(メキシコ)
ビジネス短信 d062645936711b27




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