ジェトロと京都先端科学大学、留学生と日本企業の交流会を開催
(日本)
知的資産部高度外国人材課
2025年12月12日
ジェトロと京都先端科学大学
(注1)は11月29日、同大学の太秦キャンパス内で、英語トラックの留学生(注2)と日本企業の交流会を開催した。製造やITなどの分野から7社(注3)が参加し、工学部を中心とする留学生102人が会場に集まった。ジェトロが同大学の留学生向けにイベントを開催するのは初めてで、国内大学と連携して実施する留学生向けイベントとしても過去最大規模だった。
主催者あいさつ(京都先端科学大学提供)
開会あいさつで、京都先端科学大学工学部長のアルベルト・カステッラッズィ氏は「英語トラックの留学生と日本企業が交流できる機会はまれなため、この機会を最大限に活用してほしい」と、留学生にメッセージを送った。副学長の田畑修氏は「授業外で企業と交流できる機会を大切にして多くのことを学んでほしい」と語った。
次に、外国人材採用を2020年から進め、現在約15%の社員が外国籍社員である服部工業CEO&CHOの服部俊男氏が、日本企業の外国人材に対する期待や、外国人材採用による社内の変化について語った。「言語や文化の壁を取り払い、外国人材の採用を進めることで、日本の約80倍の人材プールにリーチできる」と、今後、外国人材採用を進める日本企業へメッセージを送った。
服部氏の講演の様子(京都先端科学大学提供)
熱心に企業プレゼンテーションを聴く学生(京都先端科学大学提供)
続いて、参加企業のうち6社が自社の事業内容や特徴について、英語でプレゼンテーションを行った後、各企業が各自のブースで学生と交流を行った。参加した学生からは「英語トラックの学生は卒業時期が日本人学生と異なり、インターンシップや採用のスケジュールを把握するのが難しい。留学生の採用に積極的な企業と交流できる貴重な機会となった」というコメントや、「英語で企業の説明を聞き、質疑応答ができたことで大きな成長の場になった」というコメントがあった。また、参加した日本企業からは「技術系で意欲の高い学生が多くいた。学生の出身地域もさまざまだったため、進出したい地域の学生と交流することができた」というコメントや、「インターンシップに興味を持っている学生が多くいたため、大学と共同のインターンシッププログラムの構築を検討したい」という、今後大学との連携にもつながるコメントが寄せられた。同大学では、企業向けのインターンシッププログラムのほか、企業の課題解決に取り組む「キャップストーンプロジェクト
」も提供している。
各ブースでの企業と学生の交流の様子(ジェトロ撮影)
(注1)同大学の取り組みは2025年10月16日付地域・分析レポートも参照。
(注2)英語で授業を履修し卒業できるカリキュラムで学ぶ学生のこと。
(注3)大阪府から4社、愛知県から3社の企業が参加。
(吉武果実)
(日本)
ビジネス短信 c2c57feda786e99d




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