ジェトロ、先進自動車バッテリーカンファレンスでの出展支援を実施
(米国、日本)
シカゴ発
2025年12月19日
米国ネバダ州ラスベガスで12月8~11日、「先進自動車バッテリーカンファレンス(AABC)
」が開催された。エネルギー貯蔵分野のイベント組織であるケンブリッジエネルテックが主催だ。参加登録者数は1,000人を超え、スポンサーにはバッテリー関連企業をはじめ31社が名を連ねる。今回のカンファレンスでは、電池材料・製造装置・サービス分野の先端技術企業約100社が出展し、自動車メーカーや電池メーカーとの研究開発段階からのビジネス連携を目指した。
会期中には、190人以上の登壇者によるセミナーも開催され、活発な議論が交わされた。会議参加者や出展企業は、セッションやレセプション、休憩時間、主催者提供のネットワーキングアプリを通じて、セミナー講演者と直接交流ができる。講演者には、自動車OEM(完成車メーカー)、電池メーカー、電池サプライチェーン全体から集う電池技術者、トップ意思決定者、イノベーションの思想リーダーなど幅広い関係者が含まれる。出展企業にとって、バッテリー技術者やリーダー層へのアクセスが主要な目的だ。
ジェトロは2024年に続き、バッテリーの素材や製造装置などを扱う日系企業7社を取りまとめて日本ブースを出展した。参加企業からは、多数の商談機会を得たことに加えて、「業界をリードする企業のトップマネジメント層や意思決定者との直接対話の機会を得ることができた」「自社のみによる出展に比べて存在感を出すことができ、ブースに一緒に出展した日系企業とのコネクションができたことも財産となった」といった声が寄せられた。
トランプ政権の政策転換などで(2025年7月30日記事参照)、電気自動車(EV)業界への逆風が吹く中で迎えた本展示会では、強靭(きょうじん)なサプライチェーンの構築やバッテリーリサイクルなどの将来を見据えた課題の解決や、電動車(xEV:電気で駆動する様々なタイプの車両の総称)市場の拡大などに注目が集まった。
ジャパンブース参加者の様子(ジェトロ撮影)
(ケビン・カルブ、村山裕紀)
(米国、日本)
ビジネス短信 b572e37f9b0f6fe8




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