チリ中央銀行、インフレ鈍化を背景に成長率見通しを上方修正
(チリ)
サンティアゴ発
2025年12月23日
チリ中央銀行は12月17日、2025年12月の金融政策レポート(IPoM)を発表した。その中で、インフレ率が予想を上回るペースで低下しているとした。
11月の消費者物価上昇率は3.4%と前年同月比で大幅に鈍化し、物価安定に向けた進展が鮮明となっている(2025年12月8日記事参照)。これを受けてチリ中央銀行は12月16日、2025年で2回目の政策金利の引き下げを実施し、政策金利は25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き下げられ4.50%となった。
今回のIPoMでは、2026年のGDP成長率見通しを前回9月の予測から上限、下限ともに0.25ポイントずつ引き上げ、2.00~3.00%に上方修正した。チリの内需回復と投資拡大が成長を下支えすると分析されている。
国際情勢に不透明感は残るものの、インフレ抑制と金融緩和の効果が顕在化し、マクロ経済の安定に向けた期待が高まっている。
(橋爪優太)
(チリ)
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