11月のインフレ率は前月比0.3%、費目別では航空輸送の上昇が顕著
(チリ)
サンティアゴ発
2025年12月08日
チリ国家統計局(INE)は12月5日、2025年11月の消費者物価指数(CPI)上昇率が前月比0.3%だったと発表した。2025年累計は3.7%、前年同月比では3.4%で、中央銀行目標の3%をやや上回った。(詳細は添付資料図参照)。
CPIを構成する13分類の費目のうち、「交通」と「衣類・靴類」で顕著な上昇がみられた。「交通」は前月比0.7%増で、内訳として航空輸送が最も上昇率が高く22.8%増となった。「衣類・靴類」は季節要因もあり2.6%上昇し、全体を押し上げる結果となった。「食品・飲料(酒類を除く)」は0.2%増で、うちパンの価格が1.6%増、チーズが4.0%増となり、家計支出への影響が続いている。
一方、「酒類・たばこ」は価格の下落が目立った。最も下落幅が大きかった品目はワインで前月比6.1%減、次いでビールが2.1%減となった。
(橋爪優太)
(チリ)
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