米大手自動車部品メーカーのリア・コーポレーション、重慶市に研究開発センターを設立
(中国)
成都発
2025年12月22日
中国の重慶市沙坪壩区政府は12月9日、米国の自動車部品大手リア・コーポレーションの中国現地法人であるリア(上海)との間で協力協議を締結し、あわせてリア(重慶)のシート研究開発センター設立に関する調印式を実施したと発表した。締結式は同区に位置する賽力斯集団(セレス)本社で執り行われた。
リア・コーポレーションは、自動車シートおよび電子電気技術のリーディング企業だ。同社は2025年1月、スマートシート生産拠点を同区に設立し、わずか半年で量産を実現した。今回設立する同センターは、中国西南地域で初となるリア・コーポレーションの独立した研究開発拠点で、同社のアジア太平洋地域における研究開発ハブとしての役割を担う。約400人の科学技術研究人材を雇用し、スマートコックピット、新エネルギー車の電子システム、軽量化材料などの開発に注力する。「グローバル技術+現地化」の研究開発主要拠点として、グローバルな先端技術を活用しながら、中国市場に対応した製品開発の強化を進めていく。今後は、セレスや中国長安汽車集団などと共同で技術開発を行い、重慶市の自動車産業における「質の高い発展」を後押ししていく方針だ。
リア・コーポレーションのフランク・オルシーニ執行副社長は「中国は、世界で最も重要な自動車市場の1つであり、当社は広大な中国市場に深く根ざし、有力な中国企業と協力していくことを、企業の成長戦略の中核に位置づけている。重慶市では、すでにセレスなどの主要な現地企業と強固なパートナーシップを築いている」と述べた。また、オルシーニ執行副社長は今後の展望について、「研究開発センターを通じて、中国における当社のイノベーション力と事業運営力を向上させ、スマート製造、自動化の推進を加速させていく」と述べた。
(王植一)
(中国)
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