中東での都市別人口、イスタンブールが最多の1,502万人で世界18位、テヘラン、リヤドが続く
(中東、トルコ、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦)
調査部中東アフリカ課
2025年12月08日
国連経済社会局(UN DESA)は11月18日、「世界都市化の見通し2025:結果概要」を発表
した。同報告書によると、都市人口は増加しており、世界の人口82億人のうち約45%が都市に住んでいるという。都市別人口の首位はインドネシアのジャカルタ(4,191万人)、次いでバングラデシュのダッカ(3,659万人)、日本の東京都と近隣県を含む首都圏(3,341万人)が続いた。
中東の都市別人口をみると、2025年時点ではトルコのイスタンブールが1,502万人で世界18位だった。イランのテヘラン、サウジアラビアのリヤド、ヨルダンのアンマンが続いた。2025年までの人口増加率(年率)は、イスタンブールで1.38%、テヘランで1.08%のところ、リヤドでは3.89%、アンマンでも3.55%と高い。
中東における2025年の都市別人口の順位は次のとおり(かっこ内は2050年の予測)。
- トルコ・イスタンブール:1,502万人(1,630万人)
- イラン・テヘラン:918万人(950万人)
- サウジアラビア・リヤド:692万人(915万人)
- ヨルダン・アンマン:640万人(839万人)
- イラク・バグダッド:639万人(747万人)
- イラン・マシュハド:540万人(567万人)
- アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイ:528万人(685万人)
国連によると、国別人口では2024年時点でイランが9,157万人と中東で最多だった(2024年7月19日記事参照)。そのほか、トルコ(8,747万人)、イラク(4,604万人)、イエメン(4,058万人)、サウジアラビア(3,396万人)の人口が多い。なお、国際移住機関(IOM)によると、サウジアラビアやUAEなどの湾岸協力会議(GCC)諸国などでは移民の受け入れも多い(2024年5月2日記事参照)。
なお、アフリカの都市別人口では、エジプト・カイロ(2,557万人)が世界7位で最多、ナイジェリアのラゴス(1,279万人)、アンゴラのルアンダ(1,137万人)、コンゴ民主共和国のキンシャサ(1,094万人)などの都市の人口も多い(2025年12月4日記事参照)。
(井澤壌士)
(中東、トルコ、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦)
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