日本の音楽を世界へ、音楽カンファレンス「ennichi’25」をロサンゼルスで開催
(米国)
デジタルマーケティング部コンテンツ課
2025年12月16日
ジェトロは12月1日、CEIPA×TOYOTA GROUP“MUSIC WAY PROJECT”(注1、2)との共催で、音楽カンファレンス「ennichi’25 Japanese Music Industry Mixer」を米国ロサンゼルスのJAPAN HOUSE Los Angelesで開催した。このイベントは、2025年3月16日に開催された「matsuri’25: Japanese Music Experience LOS ANGELES
」に続くもので、130人以上の日米音楽関係者が参加した(2025年6月13日記事参照)。
イベントでは、日米の音楽市場をテーマとしたパネルディスカッションも開催された。音楽プロデューサーのJeff Miyaharaがモデレーターを務め、☆Taku Takahashi(m-flo)、きゃりーぱみゅぱみゅ、Peyote Beats(ever.y inc.)が登壇し、日米におけるキャリアや日本の音楽の海外進出について議論を交わした。登壇者からは「米国ではアニメやドラマ、ゲームなどを通じて日本の音楽のファンベースがあり、それを生かすことが重要」と指摘した。また、「日本は海外ビジネスのスピード感に対応できておらず機会損失を招いている」「歌詞の日本語らしさも大切にしつつ英語へのローカライズも必要」といった課題も挙がった。
パネルディスカッションの様子(CEIPA提供)
CEIPAの栗田秀一専務理事は、日本の音楽の海外展開においては「日本の音楽が持つ多様性を、戦略を持ってローカライズすることが重要」だと強調する。目指す市場によって音楽の好みも戦略も異なるため、それらの違いを知るためにも今回のような経験の共有やネットワーキング機会が有意義であると述べた。
12月2日には、CEIPA×TOYOTA GROUP“MUSIC WAY PROJECT”が音楽ショーケース「ennichi’25 Japanese Music Experience LA
」をロサンゼルス市内で開催した。日本の現代アーティスト、Awich、f5ve、JP THE WAVY、PSYCHIC FEVERがライブパフォーマンスを披露したほか、会場内では和太鼓演奏やマグロの解体ショー、日本食屋台の出店など日本の縁日を体験できる催しも行われ、約2,500人が来場した。
会場の様子(ジェトロ撮影)
(注1)カルチャー アンド エンタテインメント産業振興会
(CEIPA)は、音楽産業主要5団体の、日本レコード協会、日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟、日本音楽出版社協会、コンサートプロモーターズ協会が集結し、日本のエンタテインメント産業を拡大しグローバルへ発信するために2023年に設立された。
(注2)MUSIC WAY PROJECTは、CEIPAとトヨタによる、本質的な日本音楽産業のグローバル化・持続的な成長を支援・推進することを目的としたプロジェクト。
(田中麻理、古川喜一)
(米国)
ビジネス短信 14ba0dc01ed1cd7e




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